29日にロンドンで練習を行ったサッカー日本代表【写真:元川悦子】
2026FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の出場国・スコットランド代表にアウェイで1−0の白星を飾った日本代表は、28日の試合後、グラスゴー国際空港に直行し、チャーター便でロンドンへ移動。しっかりと休養を取って、29日にロンドンでの初練習に臨んだ。
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サッカー日本代表練習レポート
同日夕方の現地は気温10度を下回る冷え込みに加え、強風と雨にも見舞われるあいにくのコンディションとなった。
桜が咲く日本からは信じられない気象条件。それでもドイツでプレーする町野修斗は短パン姿で精力的にプレー。スコットランド代表戦で出番がなかった悔しさを払拭すべく、改めて気合を入れていたのかもしれない。
また、欧州遠征初日から欠席が続いた佐藤龍之介がようやくピッチに戻ってきたのも大きな朗報だ。
「代表では練習だけでも本当に刺激がもらえるなと。非常に楽しかったです。幸い、まだ1試合残っているので、イングランド戦に向けて最大の準備をしたいと思います」と19歳の若武者は力を込めていた。
彼を含め、27人全員でのトレーニングがここへきてようやく実現。ランニング、ウォーミングアップの後、2チームでのビルドアップ練習が実施された。
これはグラスゴー初日の24日に行われたものとほぼ同様で、3バックと4バックを併用しながら攻撃を組み立てていく内容だった。
メンバー構成はイングランド代表戦の主力組とサブ組という明確な分け方ではなかったが、鎌田大地と佐野海舟が終始同組でボランチを組んでいた点は目を引いた。
彼らがイングランド代表戦で先発する可能性は高く、特にスコットランド代表戦を回避して体力を温存していた佐野海舟は、満を持してピッチでフル回転することになりそうだ。
「(鎌田)大地君はバランスを見てくれる場面もあると思うので、自分が行けるところは迫力を持っていく方がやりやすいと思います」と佐野海舟はコメント。鎌田と協力しながら中盤をリードしていく構えだ。武器である守備やボール奪取力のみならず、攻撃面でも機を見て前に出ることをイメージしているという。
相手にはハリー・ケインを筆頭に、ジュード・ベリンガム、フィル・フォーデンといった世界的なタレントがズラリと並ぶ。
その出足を封じることが佐野海舟の最重要タスクになってくる。次戦のキーマンは紛れもなく24歳のボランチだろう。
このビルドアップ練習の後、スコットランド代表戦に45分以上出場した選手はクールダウンへ移行。残りの伊東純也や塩貝健人らが5対5+フリーマンのミニゲームを精力的にこなした。
出場時間の短かった堂安律や鎌田も加わり2日後のビッグマッチに向けてコンディションをトップレベルまで引き上げようとしていた様子がうかがえる。
イングランド代表はスコットランド代表とは全くレベルの異なるチーム。そうした相手に、9万人の大観衆が終結するウェンブリーで勝利を収めるためには、全員が100%のコンディションで戦えるように徹底した準備を進めていくことが第一だ。それは森保一監督も強く意識していることに違いない。
この日の練習前、指揮官はミーティングでイングランドの長所短所を説明し、日本として遂行すべきことを明確にしたという。
入念なスカウティングも含め、万全の準備をすることこそが勝利への近道と言える。日本はブラジルに続いて、一度も勝っていないイングランドを破ることができるのか。
残された2日間でやるべきことをすべてやり切り、本番に臨みたいところだ。
(取材・文:元川悦子)