柏レイソルの山之内佑成【写真:Getty Images】
柏レイソルは3月22日、明治安田J1百年構想リーグ第8節で水戸ホーリーホックと対戦し、3-0で勝利した。ウイングバックを本職としていた山之内佑成は、この試合で今季センターバックとして初先発した。苦しいチームの台所事情の中で、22歳のユーティリティー性がチームに新たな選択肢を生むかもしれない。(取材・文:藤井圭)[2/2ページ]
山之内佑成のユーティリティー性が新たにもたらすオプション
お立ち台で柏レイソルサポーターの前に立つ山之内佑成【写真:Getty Images】
「結果を残すことはもちろんですけど、それに執着し過ぎず。まずは自分のやれる範囲の中でやるべきことを最大限やろうと意識できています」
また浦和戦では、攻撃の中心であるマテウス・サヴィオに対して馬場が好守を披露し、水戸戦では終盤に3点差のクローザーとして久保に代えて馬場がピッチに立ち、32番を右ウイングバックへと上げている。
攻勢を仕掛けるには山之内、守備に重点を置くなら馬場と相手と選手の特長によって起用を使い分けられるのは大きなメリットだ。
これには古賀も「相手によって自分たちの人選が変えられるぐらい、層の厚さを持っていけたら、より強いチームになっていけます」と自信を口にした。ユーティリティー性を併せ持った若武者の台頭が、チームに新たな選択肢も生んでいる。
水戸戦後のお立ち台での振る舞いで柏サポーターを笑顔にさせ、取材時には一生懸命に言葉を紡ぎ出し、記者陣に対応してくれる。まだまだあどけなさを残し、皆から可愛がられるパーソナリティも彼の魅力の1つだ。
それでもひとたびピッチに立てば、我々の想像を上回るプレーで観る者を興奮させる稀代のオールラウンダーは、これからもリカルド監督のもとで経験を積み、さらなる大物へと成長していくはずだ。そんな俊英の柏での物語を今後も見届けていこう。
(取材・文:藤井圭)
【著者プロフィール:藤井圭】
1996年生まれ、埼玉県出身。サッカー専門媒体『エル・ゴラッソ』で柏レイソルを担当。過去に東京ヴェルディも務める。学生時代から記者を志し、大学では学生スポーツ新聞部に所属。卒業後にSEや編集プロ、出版社などを経て2025年よりフリーランスのライターとして活動。Jリーグを中心に学生年代も幅広く取材する。現在は『フットボールチャンネル』、『サッカーダイジェスト』などにも寄稿中。XとInstagramは@kfj_fbw
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