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コラム 11時間前

「ヘンなリスペクト」は消えた。鎌田大地が語る、サッカー日本代表の現在地。強豪撃破を「当たり前」に【現地取材コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Getty Images, Shinya Tanaka
サッカー日本代表MF鎌田大地
サッカー日本代表MF鎌田大地【写真:Getty Images】



 現地時間3月31日、サッカー日本代表は敵地でイングランド代表と対戦し、1-0で勝利をおさめた。完全アウェイの中でW杯優勝国に白星をあげたことで、各選手は本戦に向けて確かな自信を掴んだことだろう。攻守に高いクオリティを示した鎌田大地は、冷静ながらも強豪撃破に手応えを口にした。(取材・文:元川悦子【イングランド】)[2/2ページ]
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「昔はこういうチームに勝てなかったですけど…」

クリスタル・パレスに所属するサッカー日本代表MF鎌田大地
クリスタル・パレスで戦う鎌田大地【写真:Getty Images】

「ここでは非常にいい思い出がありますし、多少なりともチームに貢献できている実感があるので、選手としてすごく嬉しい」と彼自身も素直に喜びを口にした。

 それでも、冷静沈着さを決して失わないのが彼のよさ。試合後の取材ゾーンでも普段通りの淡々とした立ち振る舞いを見せていた。強豪撃破を日常にすべく、鎌田は静かに語る。

「みんなドイツやブラジルに勝った時よりも落ち着いている?場数はすごくあると思うし、大事な局面で一皮剥けてると思う。昔はこういうチームに勝てなかったですけど、いい意味でヘンにリスペクトしたりは間違いなくなくなってきている。

 もっとこれを当たり前にしないといけないし、もっとフィフティフィフティに戦えるようにしていかないといけないと思います」

 ここからW杯本番までは、イングランド・プレミアリーグとUEFAカンファレンスリーグの掛け持ちが続く。

 今季のクリスタルパレスはリーグでは下位に沈んでおり、鎌田はここから浮上のキーマンにならなければいけないし、準々決勝まで勝ち進んでいるカンファレンスを取れれば、また1つ階段を駆け上がることになる。



 日程がタイトなだけに、コンディション面は気になるが、本人は自身2度目のW杯に向けてどういう取り組みをすればいいか分かっているはず。

 それを確実に実行し、北中米の地で日本を勝たせる存在になれれば最高のシナリオではないか。

 同日の欧州プレーオフで同組の3つ目の相手がスウェーデン代表に決まった。

 オランダ、チュニジアの両チームを含めて、日本にとっては難敵揃いだが、そういう相手と対峙しても鎌田はつねに平常心でいられるはず。

 そのマインドをここから先もしっかりと持ち続け、確実に日本代表の戦いをコントロールしてほしいものである。

(取材・文:元川悦子【イングランド】)

【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

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【了】
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