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「ここでやらないと俺は終わる」佐藤陽成はこのー戦に懸けていた。北海道コンサドーレ札幌の本拠地で「ピッチに立つ姿を母に」【コラム】

シリーズ:コラム text by 黒川広人 photo by Getty Images

北海道コンサドーレ札幌 佐藤陽成

北海道コンサドーレ札幌の佐藤陽成【写真:Getty Images】



 北海道コンサドーレ札幌は3月28日、明治安田J2・J3百年構想リーグ第8節で藤枝MYFCと対戦し、1-1からのPK戦の末に勝利した。この一戦が「自分のサッカー人生を左右する」と思って臨んでいたのが大卒ルーキーの佐藤陽成。Jリーグ初スタメンながら、いくつもの決定機を演出し、持ち味の一端を示してみせたが、本当の勝負はここからだ。(取材・文:黒川広人)[2/2ページ]

「本当にここからが勝負」自分のために、そして、大切な人のためにー。

北海道コンサドーレ札幌 佐藤陽成

北海道コンサドーレ札幌の佐藤陽成【写真:Getty Images】

「ドームの試合で、自分が出場しそうなタイミングで呼びたいと思っています」とベストなタイミングをずっと伺っている状況だ。藤枝戦当日も、DAZNで観戦し、家族LINEも盛り上がっていたという。

「お母さんは仕事で、『今日は後から見る』と言っていたので、今ごろ見ているんじゃないですかね。家族のグループLINEでも『陽成すぐにイエローもらった』と姉から送られてきていたので、イエローを早々にもらったことは、もう知っていると思います(笑)」

 藤枝戦を終えた今、また新たな競争がすぐに始まる。佐藤自身も「本当にここからが勝負です」と言葉を繰り返した。

「今日も明確な結果は残せていないので。まずは次の練習から必死にやって、チャンスをなんとか勝ち取ります。そして、試合に出たら結果にこだわります」

 負けん気の強さと、ピッチでギラつく姿は昔から何一つ変わらない。

 日々のトレーニングをやり切ったその先に、母・絵利子さんの前で、赤黒のユニフォームを背負い、プレミストドームで戦う瞬間が訪れるはずだ。



「お母さん、今まで本当にありがとう。ここから恩返しできるように全力で頑張るので、見ていてください」

 母への感謝の思いは、言葉と行動で示していく。

 そして、アカデミー時代から彼を知る人間は口を揃える。

「陽成は持っている選手。大事な勝負どころで決めてくれる選手」

 まさに今、1日1日が勝負どころだ。プロキャリアを左右する重要な局面にいることを、本人も理解している。

 ガムシャラに戦い、なんとしても生き残る。自分のために。そして、その先にいる大切な人のために。必ず、結果で示してみせる。

(取材・文:黒川広人)

【著者プロフィール:黒川広人】
北海道出身。大学卒業後、フジテレビで番組制作を担当。2018年よりDAZNにてJリーグ関連の番組制作に携わる。2022年からは株式会社dscに所属し、Jリーグ、Jクラブ、WEリーグをはじめとする各種スポーツ団体の映像ディレクション業務を担当。また、地元・北海道を中心に学生年代の取材活動も精力的に行う。

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【了】
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