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コラム 4時間前

マンCとアーセナルは真逆だった!? 優勝争う運命の一戦。最後に勝敗を分けたものとは?【分析コラム】

マンチェスター・シティ
首位攻防戦に勝利したマンチェスター・シティ【写真:Getty Images】



 プレミアリーグ第33節、マンチェスター・シティ対アーセナルの試合が現地時間19日に行われ、2-1でホームチームが勝利した。優勝を争うゲームということもあって、2人の名将が率いる両チームの徹底した戦術がぶつかり合い、また局面での激しい“個”のぶつかり合い、火花を散らしていた。(文:前島大晟)[2/2ページ]

試合の命運を分けた2つの“個”の力

 ここまでのチームの戦術を整理すると、ホームチームは組織的な守備対応で、攻撃では“個”の力で攻略を狙う。

 一方で、アウェイチームは、攻撃が組織的に相手陣地へ押し込むのに対し、守備時はマンツーマン気味で、“個”に任せるといった対応をとっている。

 このことから、筆者はこの試合の勝敗を分けたのは“戦術”はもちろんだが、それを上回る“個”のクオリティだったのではないかと考察する。

 現代サッカーにおいて、さまざまな監督がそれぞれの味を出し、各チームに多くの戦術が存在する。



 そして、その監督の手腕によって試合の勝敗が決まってくる。

 しかし、先述したように、どんな戦術を立てようと“個”の力で破壊されてしまうと、いとも簡単にゴールを奪われてしまう。

 それは、今回の一戦の得点シーンを見れば一目瞭然だ。

組織を破壊する圧倒的な“個”の力

 シティの1点目に着目してみると、ゴール前で組織的に複数人で守るアーセナル守備陣に対し、両利きのドリブラーが一人で立ち向かい、厚い壁を崩してゴールを奪っている。

 また、2点目に関しても、左サイドでカットインしてクリスティアン・モスケラを外したドクとオライリーのパスに対し、ガブリエウとの駆け引きをものにした背番号9が先にボールを触り、得点に繋げている。

 まさに、組織を“個”と“個”で攻略したシーンだったのではないだろうか。

 データサイト『Sofa Score』によると、シェルキのドリブル成功数は100%だったが、3回しか成功していない。

 また、ドクは7回中3本しかドリブルでの突破ができておらず、5割も失敗に終わっている。

 このことからも、どんな“個”の力にも限界があることがわかる。



 とはいえ、組織化が進む現代サッカーにおいて、それを打ち崩すためには“個”の力が必須であることもこの試合を通してわかったのではないだろうか。

 シーズン終盤で、勝ち点6に値する勝利を飾ったシティは、現地時間22日にアウェイでバーンリー戦を控えている。

 この試合で、勝利を飾ればアーセナルと勝ち点で並ぶことになる。

 一方、第6節から首位に立ち続けているアルテタのチームは、このまま逃げ切りを図ることができるのだろうか。

 目まぐるしい優勝争いに目が離せなくなりそうだ。

(文:前島大晟)

【著者プロフィール:前島大晟】
2002年生まれ、茨城県出身。2025年3月に大学を卒業後、フットボールチャンネル編集部に入社。水戸ホーリーホックのイベントをきっかけに小学2年生からサッカーを始める。小学4年生から地元のドリブル専門スクールに入り、ネイマールに憧れながらサイドハーフとして高校3年生までプレー。現役引退後からJリーグや海外サッカーを見るようになり、主に鹿島アントラーズとプレミアリーグを追っている。かつての夢は教師で、教員免許も取得したが、現在はFチャンにすべてを捧げる。

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【了】
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