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「いや、思い出しかないですよ」RB大宮アルディージャ、どん底にいた杉本健勇と原博実の濃密な2年間。ぽろっと口にした本音とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 浅野凜太郎 photo by Getty Images
RB大宮アルディージャ、杉本健勇
RB大宮アルディージャの杉本健勇【写真:Getty Images】



 杉本健勇にとって、この敗戦はただの黒星ではなかった。クラブを支え続けた原博実氏を勝利で送り出せなかった悔しさと、自身をここに繋ぎとめた恩人への思いが交錯する。どん底から再起を遂げたストライカーはいま、その覚悟と責任を胸に次の一歩を踏み出そうとしている。(取材・文:浅野凜太郎)[2/2ページ]
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「あの人はああいう感じなので…」

原博実
原博実氏【写真:Getty Images】

「自分はここに来てからじゃなくて、だいぶ昔から(原氏を)知っている。一緒のクラブで働いたのは初めてですけど、いろいろな思い出がありますよ」

「だけどあの人はああいう感じなので、特にサポートというか『元気かー』とか『あのプレーはどうだったな』みたいな、たわいもない話ばかりです。裏ではいろいろと動いてくれていたと思いますけどね」

 決して多くは語らなかったが、「本当にこのクラブを支えてくれた、変えてくれた」と原氏への感謝の気持ちがあふれていた。

 原氏の後任には、レッドブルの出向役員であるマーク・オーブリー氏が就任。J1復帰、日本を代表するクラブになることを目指す大宮が、新たなスタートを切った。

「どんどん人がいなくなるので、自分は寂しいですけどね」



 杉本がぽろっと本音を口にした。それでもすぐさま『いかん、いかん。俺がしっかりせねば』といわんばかりに、真っ直ぐ前を見つめる。

「原さんとはいろいろ話しました。(原さんとの関係は)べつにここで終わりじゃないですし、原さんの気持ちも背負って、まだもう少し頑張りたいと思います」

 会話の内容を詳細には教えてくれなかった。杉本は野暮なことを言うつもりはない。

 原氏から受け取ったものはピッチで表現していく。

(取材・文:浅野凜太郎)

【著者プロフィール:浅野凜太郎】
あさの・りんたろう/2001年、千葉県生まれ。大学在学中からライターとして活動をはじめる。Jリーグや地域リーグ、海外サッカーを含め、雑食的に取材・撮影を行う。

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【了】

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