大学時代までサッカー部に所属し、現在はお笑い芸人カカロニ・すがや。FIFAワールドカップを過去3大会現地で観戦しており、大学サッカーにも精通している。そんなお笑い芸人屈指のサッカー好きが、現役Jリーガーの変わったキャリアを深堀していく。(取材・文:カカロニすがや)[2/2ページ]
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「もうどうせ引退だし、思い出作りだ!」
しかし1年生の夏にアミノバイタルカップでAチームに大抜擢されることに。ただプレーは奮わず、その後Aチームに返り咲くのに2年の歳月を要します。
「自分がサッカー部の一員になって、周りに迷惑をかけないようにって考えてからは、全然自分のプレーができなくて」
上手くいかないことも多かった中、一つ上の先輩が主体となった大学3年ごろから調子を上げます。
理由は本人曰く「一つ上の代は仲がよかったから、遠慮なくプレーできた」。
なんだその理由!とは思いつつ、日大二中に入った際に、「結果的にこの環境が瀬川祐輔という選手を作る上で良かったのかもしれない」と感じたのはこういうところ。
伸び伸びすると調子が良くなるという瀬川選手の生来のキャラクターに、無名高のエースという立場はきっとピッタリだったのだろうと。
その後、Aチームのサブのような立ち位置を抜け出せず、就活にも本腰を入れる中、大学4年の夏に再びチャンスが訪れます。
奇しくも3年前に全く上手くいかなかったアミノバイタルカップ。
でもあの頃とは違います!
「もうどうせ引退だし、思い出作りだ!と思ったら、なんかすごい調子上がってきちゃって」
めっちゃ性格出てるな!!
そしてアミノバイタルカップ2回戦でスタメンの機会を与えられ、結果を残し、決勝まで全試合出場し、優勝に導く大活躍を見せます。
さらにここから瀬川選手は大ブレーク。秋以降もほとんどの試合に出場し、ついにこの年の冬にJリーグ入りを勝ち取ったのです。
「内定を取れてたから、人生安泰だと思ってやったらやれた」
なんだその理由!!!
すみません。文字数の都合でコラムとして紹介できる瀬川選手のストーリーはここまでです。
本来ならインタビュー自体もここで終わりお時間だったのですが、瀬川選手の優しさでプロ入り後のお話もたっぷり聞くことができましたのでそちらはYouTubeで。
ちなみに時間をオーバーしてまでしてくれた話が、冒頭の「貧乏な仲間たちでラウンドワン行ったりスマブラ(ゲーム)するのが楽しい」というお話(長尺)でした。
なんでだよ。
本当はもっと紹介したいのですが、文字数の都合で、とても大事な、“最後に語ってくれたこと“だけ要約して本コラム第一回は終わろうと思います。
川崎フロンターレ時代は苦しかった
「フロンターレ時代は苦しかったです。周りが上手すぎて。相手を見て判断を変える技術をみんなが持ってる上で、それぞれの武器がある。
レイソルに移籍して、自分は川崎時代に2年半、毎日居残りでパス練習をやってきた自負があった。
レイソルは戦術が整理されていて、味方がどこにいるかわかっているから、ミスをしても多少誤魔化せて、繋げてしまう。それが悪いというわけではないけど、質としては川崎の方が数段上。
本質的な技術が向上すれば、もっとレイソルのサッカー・戦術はよくなると感じていて、周りに伝えるようにしている。
特に若い世代には、僕ができることは、今まで僕がやってきたことを伝えることなので、若手を捕まえて一緒に練習したりしてます。
僕は二度目のレイソルなので、レイソル愛も少なからずあるし、黄金時代みたいなものをできるだけ早く作りたい。
その一員になりたいな、と思っています」
というわけで本コラム第一回は大ボリュームとなってしまいましたが、趣旨説明も兼ねてなのでお許しください。
長時間お付き合いいただいた瀬川選手ありがとうございました!!!
(取材・文:カカロニすがや)
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【著者プロフィール】
【カカロニすがやプロフィール】
1991年3月5日生まれ、東京都出身。大学までサッカー部に所属し、お笑い芸人の道へ進み、2016年に栗谷と「カカロニ」を結成。2014年から3大会連続でFIFAワールドカップを現地観戦し、2018年のロシア大会では日本代表対セネガル代表で観客席に飛んできたシュートをヘディングして話題に。今年6月に開幕する今大会も現地で観戦予定。
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