敗戦後も、仲間を責める言葉は一切なかった。川崎フロンターレの山口瑠伊は、2失点を喫した試合後、自らのプレーだけを見つめ続けていた。初先発というチャンスで結果を残せなかった現実。それでも「防げない失点はない」と語ったGKの思考には、揺るがない信念があった。(取材・文:江藤高志)[2/2ページ]
ただただ口にした反省の言葉
ただし守備ブロックを破られたことについての非難めいた言葉はなかった。そして、GKとしてやれることがあったのではないかと、ただただ反省していた。
そんな山口は信条にしている考え方を改めて口にした。
「防げない失点はないと思ってるので」
そう話す山口は「やっぱ次は、連係取りながら守っていきたいなと思います」と述べている。
出番を失った今季、山口は腐ること無く「練習からずっと100%でやって」来たと話す。
それは「こういうチャンスがある時に準備が整ってることを意識してた」からだ。
準備万端整えて試合に臨んでいた山口に勝利の女神は微笑まなかった。
その現実を受け止めた山口は「残念ながら結果には繋がらなかったんですけど。またそういうチャンスが来た時は、絶対に勝利で応えていきたいと思います」と切り替えていた。
(取材・文:江藤高志)
【著者プロフィール:江藤高志】
1972年大分県中津市出身。出版社勤務を経て、1999年よりフリーライターに。01年ごろから川崎フロンターレでの取材を開始。04年からJsGOALフロンターレ担当となり、専門マガジン『川崎フットボールアディクト』の編集長を務める。
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