なでしこジャパンの狩野倫久監督【写真:編集部】
日本サッカー協会(JFA)は5月21日、南アフリカ女子代表戦に臨むなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のメンバー発表を都内で行った。14日に新たに就任した狩野倫久監督は初陣に向けて、「新しい門出となります。世界一奪還に向けた非常に重要な初戦に向けて、新たな躍動したチームを作るべく、チーム一丸となって勝利に向けて全力で取り組んでいきます」と意気込みを語った。
狩野倫久監督が選手に求めること
3月29日に前任のニルス・ニールセン監督が契約満了により、退任となったことを受けて、4月のアメリカ遠征で監督代行を務めた狩野倫久監督が新たになでしこジャパンを指揮することとなった。
6月6日に迎える南アフリカ女子代表戦に向けて、狩野監督は今合宿で確認したいことを次のように述べている。
「特に1回目のキャンプでは、我々の目指すところは世界一奪還ということを再確認する中で躍動感のあるフットボールとはどういうことか、自分たちが追求していくべきものはなんなのか、確認した中でピッチで表現できるように(すること)が第一だと思っています。
それがあって、次のステップに進めると思うので、やはり『我々はチャレンジャーなんだ』ということで、そこに向けて躍動感のある(サッカーで)、本当にフレッシュな気持ちで、思い切って選手たちもスタッフも初戦に挑めるように準備したいと思っています」
就任会見でも幾度となく口にしていた「躍動感のあるフットボール」という言葉。具体的に描くものとして、「攻守の切り替えでは日本人の特徴であるクイックネス、アジリティ能力が高いことを含めたら、そこは世界一を目指していく必要があると思います。と同時に、走るということ、この二つは大きなキーワードになる」と言い、こう続けた。
「長い距離をスプリントしていく能力も必要ですけど、短い距離を瞬間的に上げていくところでは我々の強みを活かしていけるし、伸ばしていける。その強さをもって、局面でしっかりと戦っていく。
そういった意味では切り替えのところはそれで世界をとっていく。また、そこから前方に飛び出していく、アクションしていくことは非常に重要な要素だと思っています」
さらに、狩野監督が選手に求めるものも明かした。
「特徴やストロングポイントが平均的なものではなくて、図抜けたものがあること。オン・ザ・ピッチでのプレー面、オフ・ザ・ピッチでの選手のキャラクターも関係してくるかもしれない。代表活動は期間が短く、回数の制限がありますけど、しっかりと自分を表現できること。
チームのコンセプトに合わせていく中で自分の良さを、自分のキャラクターで、そのコンセプトを超えていけるような選手がワールドカップや大きな大会では必要になってくると思います。個人の特徴やストロングポイントを重視しながら、いかにチーム力に合わせていくかは我々の仕事。そういったところに期待している」
来年のFIFA女子ワールドカップ2026(W杯)に向けては、残りおよそ1年1カ月となっている。
W杯から逆算すると、代表活動はトータルで7回と限られているが、「最後、W杯の直前が壮行試合と考えると、そこはお披露目にして、最終形に持っていけるようにしていく必要がある」と述べ、各活動の捉え方を説明した。
「次のアジア競技大会は多くは国内組になると思います。考え方としては今回の南アフリカとの試合における大阪でのキャンプと、アジア競技大会を1回と捉えています。なぜなら23名と23名、46名の選手に対して、しっかりと我々のコンセプト(を伝えて)、選手の見極め(をする必要がある)。
ここに入っていない選手もターゲットになっているわけですが、それを1回と捉える。また、戦術的な柔軟性やオプションを増やしていくこと、対戦国も変わってくるので、それをしっかりと自分たちの中でプランを組み立ててやっていくことが今言えることです」
限られた時間の中で、これまでの積み上げはもちろん、日本人の特徴を活かした部分の強化をしながら、どこまで目指すサッカーに近づけることができるのか。
狩野新体制で迎える南アフリカ女子代表戦はその意味でも非常に重要な戦いとなりそうだ。
(取材・文:竹中愛美)
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