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なぜ本田圭佑の解説は人気なのか。視聴者が本当に求めているものの正体がそこにある。「そういうことはあまり考えない」【コラム】

シリーズ:コラム text by 前島大晟 フットボールチャンネル編集部 photo by NHK,Getty Images
小宮山晃義アナウンサーと本田圭佑
北中米ワールドカップで日本代表戦の解説を担当する小宮山晃義アナウンサーと本田圭佑【写真提供:NHK】



 NHKは21日、本田圭佑がFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会のサッカー日本代表戦において解説を担当することを発表した。約3年半前、カタールW杯で初めて解説を務めた本田は、その“本田節”全開で、日本中の話題をさらった。では、なぜこれほどまでに本田の解説は人気を集めたのか。ここでは、前回大会で生まれた名言や名シーンを振り返りながら、その理由を考察していく。(取材・文:前島大晟)[2/2ページ]

視聴者が求めるのは戦術的解説だけではない

小宮山晃義アナウンサーと本田圭佑
手をかわす小宮山晃義アナウンサーと本田圭佑【写真:NHK】

 この“うまくやろうとしすぎない姿勢” こそが、他の解説者とは異なる点であり、“素”の本田を聞けるというコンテンツ力が、サッカーを普段見ない視聴者層にも刺さるのではないだろうか。

 また、他の記者からはサッカーの魅力について質問され、数秒の沈黙の後に難しそうに言葉を並べていた。

「難しいですね。魅力がありすぎるので。 逆にダメなところばかり思いついちゃうんですよ」

 一方で、魅力については「最初は分からなくても、周りの空気を感じながら一緒に盛り上がれば、絶対楽しめると思います。

 僕自身、現地ではずっと盛り上がっていると思うので、そこも楽しみにしてもらえたらと思います 」とコメントしていた。



 前回のW杯を思い返してみると、解説を務める本田はどの視聴者よりも楽しそうに試合を観戦しているのが、マイク越しにも伝わってきていた。

 決勝戦の解説では、衝撃的な試合展開に座りながら立ち眩みを起こすほど興奮していた。

 現代において視聴者が解説者に求めているのは、戦術や知識ではなく単純にサッカーを楽しめるか」という部分なのかもしれない。

 その需要に応えてくれているのが、本田の“声”と“情熱”なのだろう。

 前回大会の決勝後に「もう解説はやらないかもしれない」と話していた本田。再び、解説者として復活したからには、カタール大会以上の盛り上がりを日本中に届けてほしいところだ。

(文:前島大晟)

【著者プロフィール:前島大晟】
2002年生まれ、茨城県出身。2025年3月に大学を卒業後、フットボールチャンネル編集部に入社。水戸ホーリーホックのイベントをきっかけに小学2年生からサッカーを始める。小学3年生から地元のドリブル専門スクールに入り、ネイマールに憧れながらサイドハーフとして高校3年生までプレー。現役引退後からJリーグや海外サッカーを見るようになり、主に鹿島アントラーズとプレミアリーグを追っている。かつての夢は教師で、教員免許も取得したが、現在はFチャンにすべてを捧げる。

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