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「自分がやってきたことは間違いじゃなかった」塩越柚歩がベストイレブン受賞で掴んだ自信。新天地・ベレーザでの今季を振り返る

text by 竹中愛美 photo by Editor
WEリーグアウォーズでベストイレブンに選出された日テレ・東京ヴェルディベレーザのMF塩越柚歩

ベストイレブンに選出された日テレ・東京ヴェルディベレーザの塩越柚歩【写真:編集部】



 日本女子プロサッカーリーグの年間表彰式「2025/26 WEリーグアウォーズ」が5月26日、東京・国立競技場で開催された。日テレ・東京ヴェルディベレーザのMF塩越柚歩が2年ぶり2度目のベストイレブンに選出され、今季を振り返った。

「いろんな感情を経験させてもらったシーズン」

 今季、三菱重工浦和レッズレディースから完全移籍で加入した塩越は、リーグ戦全22試合に出場。主にトップ下としてプレーし、キャリアハイとなる9得点をマークするなど、ベレーザの攻撃を牽引した。

 中学時代から昨季まで15年間在籍した浦和を離れ、ライバルクラブへの移籍。大きな決断だった。新天地での1年目を終えて、今季を振り返る。

「移籍して1年目というところで、これだけ皆さんに評価してもらえたのは本当に嬉しいですし、自分自身の自信にも繋がりました。いろんな感情を経験させてもらったシーズンだったかなと思います」

 外から見ていたベレーザと、実際に中でプレーするベレーザ。その印象は大きく変わったという。

「外で見ていたよりも、中に入ってやってみた方が、みんなのうまさがすごくわかりました」

華麗なシュートセンスに加え、ミドルレンジからのシュートも魅力の塩越。試合を重ねるごとにチームへフィットし、個の能力に優れるチームメイトとのプレーから生まれるゴールもあった。

「1対1で打開してシュートまで行ってくれる選手が多かったので、こぼれ球もすごく多かった。それもこの1年間で自分の武器になりました」

 一方で、後半戦は得点数を伸ばしきれず、「自分自身の成長した部分と課題と、成長したから見えた課題もあったシーズンでした」という。

 ベレーザはリーグ3位に終わったものの、WEリーグカップでは初優勝。さらに、AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)では決勝まで進出し、日本勢初のアジア制覇まであと一歩に迫った。

 決勝では北朝鮮のネゴヒャン女子蹴球団に0-1で敗戦。塩越にとっても、大きな学びを得た舞台となった。

「今まで経験はしてきましたけど、ここぞという大舞台で力を発揮するのがすごく難しいことをより感じた」

 その上で、塩越は“積み重ね”の重要性を改めて実感したという。

「練習でできないことは試合でできないですし、普段の試合でできないことを大きな舞台でできない。1つ1つのプレーの精度をレベルアップしないといけないなと思いました」

 浦和時代にはWEリーグ連覇も経験してきた。しかし、新天地で迎えた今季はまた違った意味を持つシーズンになった。

「こうやってリーグ全体のいろんな方から票を入れてもらえたことが、自分がやってきたことは間違いじゃなかったと思えたというか、自信に繋がった賞だったなと思います」

 リーグ優勝には届かなかったが、塩越はベレーザで確かな存在感を示した。新たな挑戦の1年で得たものは、さらなる飛躍への糧となるはずだ。

(取材・文:竹中愛美)

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