
サッカー日本代表の冨安健洋【写真:編集部】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)へ向けて調整を続ける日本代表に、遠藤航、板倉滉、冨安健洋の負傷復帰組が合流。アイスランド代表戦では、3人が同時にピッチへ立つ可能性も浮上している。森保ジャパンは、このテストマッチでどこまで“完成形”に近づけるのか。主力たちの状態確認が大きなテーマとなる。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
W杯へ弾みをつけるためにも…

サッカー日本代表の冨安健洋【写真:Getty Images】
一方で、板倉と冨安に関しては、ボランチよりは少し余裕があるかもしれない。
というのも、2025年10月のブラジル代表戦で3バックを組んだ渡辺剛・谷口彰悟・鈴木淳之介のトリオ、今年3月のイングランド代表戦に先発した渡辺・谷口・伊藤洋輝のトリオがいい連係と安定感を示しているからだ。
彼ら4人が世界最高峰レベルと対峙しても十分やれることをすでに実証したのは心強い点だ。
ただ、堂安律が「僕個人としてはイングランド戦で一番怖かったのはセットプレー。アイスランド戦もそうですけど、大きい選手がいますし、そのへんが大事になってくる。
特にオランダにはファン・ダイクとかがいるので、引き続き調整していくことが大事だと思います」と話したように、高さのある相手には高さのあるDF陣をズラリと揃えたいところ。
188センチの板倉と、187センチの冨安を188センチの伊藤と並べて使えるようになれば、日本としてはより対応力がアップする。そのあたりをアイスランド代表戦で試せれば理想的ではないか。
代表から2年近く遠ざかっている冨安に無理をさせるのはリスクも伴うため、出場時間は限定的になる可能性もある。それでも、まずはアイスランド代表相手にしっかりとしたパフォーマンスができることを示してくれれば、2週間後のW杯初戦に大きな弾みがつく。
だからこそ、この貴重なテストマッチを最大限に有効活用したい。この3人の起用含め、より多くの収穫を得られるような森保監督の采配に期待したいものである。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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