PSG【写真:Getty Images】
UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝、パリ・サンジェルマン(フランス)対アーセナル(イングランド)の試合が現地時間30日にハンガリー・ブダペストのプスカシュ・アレーナで行われた。試合は延長戦を終えて1-1、PK戦の末にPSGが4-3で勝利し、2季連続の欧州制覇を果たしている。
PK戦にもつれ込む激闘を制し欧州王者に輝く
前回王者として決勝に臨んだPSGは、ルイス・エンリケ監督の下で連覇を狙う一戦となった。一方のアーセナルは、クラブ初のCL優勝を懸けた大舞台。試合は立ち上がりから大きく動いた。
先制したのはアーセナルだった。6分、アーセナルFWカイ・ハヴァーツが中盤付近でこぼれ球に反応すると、そのまま前方へ持ち運ぶ。PSG守備陣が戻り切る前にペナルティエリア内へ進入し、左足でニア上を打ち抜いた。
1点を追いかける展開となったPSGは、ボールを保持しながら反撃の糸口を探った。しかし、アーセナルはブロックをコンパクトに保ち、ペナルティエリア周辺で体を張って対応する。PSGはサイドから崩しにかかったが、前半は最後の局面で決定的な形を作り切れない。
結局、前半は支配率77%とPSGがアーセナルを押し込みながらも、同点ゴールを奪うことができずに試合を折り返した。
後半に入ると、PSGがさらに押し込む時間を増やしていく。アーセナルは自陣で耐える時間が続き、PSGの圧力が徐々に強まった。
すると64分、FWクヴィチャ・クワラツヘリアがペナルティエリア内へ抜け出すと、アーセナルDFクリスティアン・モスケラに倒されて、PSGがPKを獲得する。この大きなチャンスでキッカーを務めたのは、PSGのFWウスマン・デンベレだ。
65分、デンベレはGKダビド・ラヤの逆を突き、左下へ落ち着いて流し込んだ。PSGが1-1に追いつき、決勝は振り出しに戻る。
同点後もPSGが攻勢を強め、アーセナルは粘り強く耐える展開が続いた。
77分にはクヴァラツヘリアがゴールに迫り、シュートはポストを直撃。89分にはMFヴィティーニャがエリア外から狙ったが、わずかにゴールとはならなかった。後半アディショナルタイムにもPSG FWブラッドリー・バルコラがチャンスを迎えたが、勝ち越し点は生まれず。試合は1-1のまま延長戦へ突入する。
しかし、延長でも決着はつかず、勝負はPK戦に持ち込まれた。
PK戦はPSGが先攻。1人目のFWゴンサロ・ラモスが成功すると、アーセナルFWヴィクトル・ギェケレシュも決めて1-1。2人目はPSG MFデジレ・ドゥエが成功した一方、アーセナルMFエベレチ・エゼは枠を外してしまう。
流れがPSGに傾きかけたが、3人目のヌーノ・メンデスのキックをラヤがストップ。アーセナルMFデクラン・ライスが決め、2-2に戻した。続く4人目はDFアクラフ・ハキミが成功し、アーセナルFWガブリエウ・マルティネッリも決めて3-3。緊張感が極限まで高まる中、5人目のDFルーカス・ベラウドが冷静に成功し、PSGが4-3とリードした。
後がないアーセナルは、5人目にDFガブリエウ・マガリャンイスが登場。しかし、左足で放ったシュートは枠を外れてしまう。この結果、PSGのCL連覇が決定。デンベレのPKで追いつき、120分を戦い抜いた末にPK戦を制したPSGが、再び欧州の頂点に立った。
PSGは昨季の初優勝に続き、2季連続でCLを制覇。CL時代に連覇を達成したクラブとしては、2016年から2018年にかけて3連覇を成し遂げたレアル・マドリード以来となる。アーセナルは早い時間帯にリードを奪い、守備でも粘り強く戦ったが、最後はPK戦で涙をのむことになった。