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サッカー日本代表初招集から1年足らず。鈴木淳之介が初のW杯へ。「フレッシュさを出したい」飛躍を遂げた22歳が語る世界最高峰への思い 

text by 竹中愛美 photo by Editor
サッカー日本代表、鈴木淳之介

サッカー日本代表の鈴木淳之介【写真:編集部】



 FIFAワールドカップ2026(W杯)に臨むサッカー日本代表は5月30日、きょう31日に行われるキリンチャレンジカップ2026 アイスランド代表戦に向け、会場の国立競技場で公式練習を行った。合流後、初めて報道陣の取材に応じた鈴木淳之介は、初出場となるW杯へ静かに思いを馳せた。

世界最高峰の舞台へ「まずはディフェンスで負けないこと」

「もうとにかく全力でやるだけです、本当にチームの力になれればいいなと思ってるので、そこにフォーカスしてやっていければいいなと思います」

 W杯初出場でも、22歳の鈴木淳之介の中では、やることはシンプルだった。
 
 メンバー発表はデンマークで迎えた。時差の影響で朝だったという。

「家でエージェントの方と見ていました」

 選出された瞬間について問われると、「良かったっていう気持ちの方が大きかったですね」と淡々と振り返った。

 だが、その言葉の裏には濃密な1年がある。

 2024シーズン、湘南ベルマーレでボランチから3バックの左センターバックへコンバートされると、一気に才能が開花した。もともと持っていた視野の広さや両足から繰り出す高精度のパスが最終ラインで活き、J1でも不動の存在へと成長。

 2025年6月には日本代表に初招集され、同年夏にはデンマーク王者のコペンハーゲンへ完全移籍を果たした。

 さらに、UEFAチャンピオンズリーグにも出場。代表でも複数ポジションを任されるようになり、22歳にして初のW杯の舞台へたどり着いた。

 もっとも、ここまでの道のりは決してエリート街道ではない。パリ五輪世代でありながら年代別代表とはほとんど縁がなく、高校3年時にU-18日本代表のキャンプへ参加した程度だった。

 それでも、初めて迎える世界最高峰の舞台に気負いはない。

「経験のある方がたくさんいるので、自分は初めてでわからないことだらけですけど、困ったときはそういう方の力を頼ればいいと思っています」

 今合宿には、鎌田大地の不参加によって追加招集された吉田麻也をはじめ、中村俊輔コーチや長谷部誠コーチなど、W杯を知る選手やスタッフが数多くいる。

「気負いすぎても、考えすぎても良くないと思うので。初出場で、まだ若い部類なので、フレッシュさを出していければいいなと思います」

 W杯で対戦するのは世界屈指のアタッカーたちだ。鈴木の意識は明確だった。

「一流のアタッカーがいる国々ばかりなので、まずはディフェンスで負けないこと。プラスアルファで攻撃のところで自分の持ち味を出せればいいなと思っています」

 ボランチで培った視野の広さと、左右両足から繰り出す縦パス。そして、自ら持ち運んで局面を前進させる推進力。そうした武器は日本代表でも高く評価されている。

 森保一監督からはセンターバックだけでなく、ウイングバックとしての起用も期待されているが、「可能性はあると思っているので、いろんな選択肢を含めて準備したいなと思っています」と臨機応変に対応する姿勢を見せた。

 W杯という特別な舞台を前にしても、鈴木が見据えるのはあくまでチームの勝利だ。

「とにかく国同士の戦いなのですごく責任感がありますし、自分がどうというより、チームが勝つためのプレーをすれば、おのずと良いプレーができるかなと思っています。とにかく変なことを考えずに、勝つために自分ができることを精一杯やりたいなと思っています」

 代表初招集からわずか1年足らず。代表での通算出場は6試合。

 急成長を続ける22歳は、世界最高峰の舞台でも自分らしくプレーすることだけを考えている。

(取材・文:竹中愛美)

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