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コラム 5時間前

結局、日本代表の“決定版”は見つけられなかった。試しておくべきだったシャドーの組み合わせ【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 フリーライター/戦術ライター photo by Getty Images, Shinya Tanaka
サッカー日本代表 W杯
アイスランド戦のサッカー日本代表【写真:Getty Images】



 5月31日のアイスランド代表戦は、怪我人とコンディション不良の選手を多く抱えるサッカー日本代表にとって必ずしも盤石な内容とは言えなかった。最終点検として注目しておきたいポイントを3つに分けて整理する。FIFAワールドカップ(W杯)本番まで残り僅かな中、スタッフ陣は課題とどう向き合うのか。(文:西部謙司)[2/2ページ]

このタイミングで見えたスタッフ陣の課題

サッカー日本代表、森保一監督
サッカー日本代表を率いる森保一監督【写真:Shinya Tanaka】


 44分にもロングボールからセカンドを拾われてフィニッシュされている。ハイブロックからハイプレスへ移行した際、相手にロングボールを蹴られるとセカンドボールを拾われやすい。

 4-4-2ベースの六角形(6人)のハイブロックと違い、日本は5-2-3ベースの5人なのでDF手前の中央部が手薄になりやすい。

 日本の五角形は六角形よりカバーエリアが小さく、選手間の距離も近い。そのため五角形の中央に生じる空白部も小さいのでそこへ侵入される危険は本来少ない。

 しかし、ボランチが人に釣られてブロック自体が容易に解体されてしまいそうな状況も垣間見えていた。

 選手が代わっても守備戦術が共有されているのは良い。11人+5人で戦う現代サッカーでは有利である。それだけに脆弱性も同じになってしまうので、そこをどう解消するかはスタッフ陣の課題になるだろう。

 73分の交代からはスコットランド代表戦でも試した1ボランチ、2トップ、2シャドーという最大火力作戦をテスト。この局面で塩貝の運動量が不可欠なのも再確認できた。小川航基の決勝点で結果も出せた。

 微妙な位置づけの壮行試合であり、手応えを得た部分も不安材料もあった。残り時間はわずかだが、自信を持って本番に臨めるような準備に期待したい。

(文:西部謙司)

【著者プロフィール:西部謙司】
1962年9月27日生まれ、東京都出身。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材。現在は千葉市に住み、ジェフ千葉のファンを自認し、WEBスポーツナビゲションでは「犬の生活」を連載中。サッカーダイジェスト、フットボリスタなどにコラムを執筆中。『ちょいテク 超一流プレーヤーから学ぶちょっとスペシャルなワザ』監修(カンゼン)、「サッカー右翼サッカー左翼」(カンゼン)、近著に『戦術リストランテⅣ』(ソル・メディア)、「ゴールへのルート」(Gakken) 、共著の『サッカー日本代表の戦術が誰でも簡単に分かるようになる本』(マイナビ)、『FCバルセロナ』(ちくま新書)がある。

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