オランダ代表のロナルド・クーマン監督【写真:Getty Images】
アメリカ、カナダ、メキシコの共催で行われるFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が日本時間6月12日に開幕した。オランダ代表は15日、日本代表と初戦を戦う。2大会連続12回目の出場となるオランダ代表の指揮官を紹介する。
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オランダ復活を支えたレジェンド
オランダ代表を率いるのは、同国出身のロナルド・クーマン監督だ。
1963年生まれの63歳。現役時代はオランダ代表やバルセロナで活躍した伝説的ディフェンダーで、強烈なフリーキックを武器に数々のタイトル獲得に貢献した。同国サッカー史に名を残すレジェンドの一人として知られている。
引退後は指導者へ転身し、アヤックスやPSV、フェイエノールト、サウサンプトン、エバートン、バルセロナなど国内外の名門クラブで監督を歴任。豊富な経験を積み重ねながら指導者としての評価を高めていった。
2018年にはオランダ代表監督に就任。当時のチームは2016年欧州選手権と2018年ロシアW杯の出場を逃し、低迷期に突入していた。しかし、クーマン監督は若手の積極登用とチーム再建を進め、母国復活の礎を築いた。
その後、一度はバルセロナ監督就任のため代表を離れたものの、2023年から再びオランダ代表の指揮官に復帰。現在は自身が育て上げた世代が円熟期を迎え、悲願の世界一を狙える陣容を整えている。
クーマン監督の特徴は、理想論だけに固執しない現実的なチーム作りにある。オランダ伝統の攻撃的なスタイルをベースとしながらも、相手や状況に応じて柔軟に戦い方を変化させる。選手同士の組み合わせや役割を細かく調整しながら、チーム全体の完成度を高める「チューンナップ型」の指揮官として知られている。
現在のオランダ代表は、フィルジル・ファン・ダイクやフレンキー・デ・ヨングら世界屈指の実力者を擁する一方、組織としてのまとまりも大きな武器となっている。北中米W杯欧州予選を無敗で突破したことからも、その安定感の高さがうかがえる。
これまでオランダは1974年、1978年、2010年と3度の準優勝を経験しながら、あと一歩のところで世界一を逃してきた。サッカー大国として輝かしい歴史を持ちながらも、W杯優勝だけは未だ手にしていない。
代表監督1期目に低迷していた母国の再建に尽力し、2期目で完成形へと近づけてきたクーマン監督。この大会は、まさに名将にとっての集大成となる。悲願のW杯初制覇という新たな歴史を刻むことができるだろうか。
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