
日本代表GK鈴木彩艶【写真:Getty Images】
ブラジル戦で日本代表は1-2と惜敗し、北中米W杯ラウンド32で敗退した。しかし、GK鈴木彩艶はブラジルの猛攻に真っ向から立ち向かい、5セーブに加えてハイボールを4回処理するなど孤軍奮闘。かつてアジアカップでさらしたクロスからの脆弱性は、もはや完全に過去の話となった。
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敗戦の中で見えた光明
日本がブラジルに屈した試合を振り返るとき、最後まで砦を守り続けたひとりの守護神を欠かしてはならない。GK鈴木彩艶。ボール支配率60%対40%、シュート数20対5という圧倒的な数字が示す通り、この試合は終始ブラジルのペースで進んだ。
それでも彼が弾き出したセーブは5回。90分間、日本の失点を最小限に抑え続けた背番号1の奮闘こそが、1-2という僅差の結果を生んだといっても過言ではない。
なかでも注目すべきは、データサイト『SofaScore』が記録したハイボール処理4回という数字だ。
ブラジル攻撃陣が繰り出すクロスや放り込みに対し、鈴木は果敢に飛び出して空中戦を制した。高さと判断力の両方が問われる局面で、一度も後手を踏まなかった。
この成長がいかに価値あるものかは、2024年のアジアカップを振り返れば明らかだ。当時の鈴木はクロスへの対応に課題を抱え、難しい体勢から無理矢理ボールに対応しようとする姿が散見された。
しかし彼はその経験を糧にした。飛び出すタイミングの精度を高め、空中での競り合いに自信を持って挑む姿勢を身につけた。かつて弱点と見なされていたハイボール処理は今や、相手の攻撃の芽を摘む強みへと変わった。ブラジル戦はその証明の場となった。
さらには持ち前のキック精度で味方のチャンスに繋げており、上田綺世もしっかりボールを収めていた。難しい状況ではあったが、攻撃時の連動がもっとあれば、結果はまた違ったものになったかもしれない。
日本のW杯は終わった。だが、23歳の守護神が示した進化は、次なる4年間へ向けた確かな希望の光である。
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