FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)・ラウンド32、ブラジル代表と対戦した日本代表は1-2で逆転負けを喫し、大会から姿を消すことになった。
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日本代表の歴史は変わらなかった
「史上最強」と称された今回の日本代表だったが、目標としていた「優勝」、そして「最高の景色」を見ることはできなかった。前半、佐野海舟のゴールで先制した際はわずかな希望を抱いたが、後半はブラジルの圧力に耐え続けるだけで、最後は防波堤が決壊。結果として、世界との差を痛感させられた。
言い訳をしようと思えば山ほどある。久保建英、三笘薫、遠藤航を欠いたことは痛手だったし、そもそも無敗の2位通過なのに、ラウンド32でいきなりブラジルと当たらなければならなかったのは不運だった。
ただ、公の場で「優勝」と口にした以上、当然ながら上記の言い訳は通用しない。どんな状況であれ、勝利を手繰り寄せるチームが頂点に立つのだ。
森保一監督就任後の日本は確かに強くなった。しかし、公式戦では「史上最強」と呼ぶに相応しい成績を収められていないのが現実だ。アジアカップは2大会戦って優勝できず。そしてW杯では、2大会連続でグループリーグを突破したが、“1回戦”の壁を超えることに苦労している。
ブラジル代表とイングランド代表に親善試合で勝利し、新たな歴史を刻んだことで、日本のファンは歓喜した。しかし、それはあくまで我々の記憶にすぎない。世界から見れば、親善試合の結果など、さほど大きな影響を与えない。やはりW杯などの大舞台で結果を残すことが、世界からの評価を手にする近道なのだ。
たとえばモロッコ代表は、カタールW杯の躍進で、今や世界中から強豪国の一つとして認められた。だが日本は、W杯で特別な成績を収めていない。今回も「ブラジルが順当に勝った」という評価に終わるだろう。
つまり森保監督は、本当の意味で日本代表の歴史を変えることができなかった。「目標」と公言したW杯制覇にも遠く及んでいない。「目標」に到達できなければ、トップが交代するのは当たり前だ。日本代表が「強豪国にも良い戦いができた」で満足するようなフェーズからは外れている。
その森保監督の元で、また一からW杯を目指すのか。確かにマネジメント力はある。しかしピッチで結果は出ていない。血の入れ替えも検討すべきではないか。
後任候補が多くないのは事実だ。誰であっても、森保監督以上の結果を残すことができる保証はない。だが、今回の結果で森保ジャパンの“天井”が見えてしまったのも確かだろう。JFA(日本サッカー協会)の判断を待ちたい。
(文:小澤祐作)
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