
ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)ラウンド16、ブラジル代表vsノルウェー代表が現地時間6日に行われ、2-1でノルウェー代表が勝利を収めた。その勝因はエースの決定力や守護神の好守だけではない。チームとして徹底したゲームプランこそが、王国撃破を引き寄せた最大の要因だった。(文:安洋一郎)[2/2ページ]
選手交代で流れを失ったブラジル代表

ブラジル代表FWネイマール【写真:Getty Images】
ブラジル代表は59分、MFマルティン・ウーデゴールのパスをMFカゼミーロが引っ掛けたところからカウンターを発動。途中出場でワントップに入っていたFWエンドリッキがGKとの1対1という決定機を迎えていた。
押し込まれる展開でもカウンターからチャンスを作れていたが、67分にカルロ・アンチェロッティ監督はチームの象徴であるネイマールを投入する決断を下した。
ブラジルの象徴を送り出すことで会場のボルテージを高める狙いがあったのかもしれない。しかし、この交代で完全に流れを失ってしまった。
ネイマールが最前線に入り、ライアンの交代に伴ってエンドリッキが右WGへ回ったことで、背後へのアクションが激減。前線からの守備強度も落ち、ノルウェー代表がより安定して自分たちのペースで試合を進められる時間が続いた。
結果として、ブラジル代表が武器としていたカウンターを繰り出す機会もほとんどなくなった。
ノルウェー代表は個の力だけでブラジルを倒したわけではない。ボールを持つ意味を90分間徹底し、自分たちのゲームプランを最後まで貫いた。
その積み重ねが、王国撃破という歴史的な勝利を生み出したのだ。
(文:安洋一郎)
【著者プロフィール:安洋一郎】
1998年生まれ、東京都出身。高校2年生の頃から『MILKサッカーアカデミー』の佐藤祐一が運営する『株式会社Lifepicture』で、サッカーのデータ分析や記事制作に従事。大学卒業と同時に独立してフリーランスのライターとして活動する。現在は『フットボールチャンネル』をはじめ複数のwebメディアや欧州名鑑などに寄稿。12歳からアストン・ヴィラを応援し、プレミアリーグを中心に海外サッカー全般を追っている。Xアカウント:@yoichiro_yasu
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