FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が現地時間6月11日に開幕を迎えた。48チームが参加して全104試合が開催される史上最大規模の世界大会には、果たしてどのような選手たちが参戦するのだろうか。今回は、4大会連続15回目の出場となるベルギー代表の招集メンバー26人と基本フォーメーションを紹介する。※成績は6月1日時点。[5/6ページ]
フォワード
レアンドロ・トロサール(背番号10)
生年月日:1994年12月4日(31歳)
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
25/26リーグ戦成績:31試合出場/6ゴール6アシスト
代表通算成績:51試合出場/12ゴール5アシスト
決定力、打開力、そしてチャンスメイク力の三拍子が揃ったサイドアタッカー。左ウイングの一番手として起用されることが濃厚だが、両足から正確なキックを繰り出し、攻撃的なポジションであればどこでもプレーできる万能型である。自他共に認める負けず嫌いな性格で、アーセナルのミケル・アルテタ監督からは、良い意味で「気難しい(Grumpy)」と評された。不機嫌そうに見えることもあるが、試合ではしっかり結果を残す仕事人ぶりがファンに愛されている。
ロメル・ルカク(背番号9)
生年月日:1993年5月13日(33歳)
所属クラブ:ナポリ(イタリア)
25/26リーグ戦成績:5試合出場/1ゴール0アシスト
代表通算成績:126試合出場/90ゴール19アシスト
身長191cm、体重90kg超の規格外のフィジカルを誇る怪物ストライカー。相手選手を吹き飛ばしながら猛然とゴールへ迫る姿はまさに重戦車であり、「筋肉は正義」を体現する。ベルギー代表の黄金世代を象徴する一人であり、同国歴代最多となる89得点を記録している。今季は所属クラブでコーチ陣との衝突や度重なる負傷に苦しみ、今年3月からは筋肉系の怪我で戦線離脱中。それでもベルギー代表で彼以上の実績を持つ選手はおらず、試合勘への不安を抱えながら本大会に臨む。
シャルル・デ・ケテラーレ(背番号17)
生年月日:2001年3月10日(25歳)
所属クラブ:アタランタ(イタリア)
25/26リーグ戦成績:31試合出場/3ゴール5アシスト
代表通算成績:28試合出場/6ゴール3アシスト
視野の広さと攻撃センスに優れた大型フォワード。身長192cmと長身だが、フィジカルで押し込むタイプではなく、繊細なボールタッチと創造性でエレガントに決定機を生み出す。最前線からセカンドトップ、攻撃的ミッドフィルダーまでこなせる万能型フォワードだ。プレースタイル同様に利他的かつ謙虚な性格で、人前に出ることはあまり好まない。地元のベーカリーでセルフィーを頼まれたことをきっかけに、その店へ通うのをやめてしまったというエピソードも。
ジェレミー・ドク(背番号11)
生年月日:2002年5月27日(24歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド)
25/26リーグ戦成績:30試合出場/5ゴール7アシスト
代表通算成績:43試合出場/7ゴール16アシスト
爆発的な加速で一気に抜き去るドリブラー。巧みなボディコントロールや多彩なフェイントを織り交ぜた独特なドリブルが特徴的だ。現役屈指の突破力を誇り、左サイドから単独でチャンスを生み出せる。プロキャリアをスタートさせたアンデルレヒトでは、下部組織時代にリバプールへの移籍が目前まで迫っていたという。クラブは総力を挙げて引き留めに奔走。クラブOBのロメル・ルカクから特別なビデオメッセージが送られ、その言葉に背中を押される形でアンデルレヒトとのプロ契約を決断した。
マティアス・フェルナンデス=パルド(背番号26)
生年月日:2005年2月3日(21歳)
所属クラブ:リール(フランス)
25/26リーグ戦成績:29試合出場/8ゴール5アシスト
代表通算成績:2試合出場/0ゴール0アシスト
世界が注目するドリブル突破と走力に優れた逸材。俊敏な動きで相手との駆け引きを制し、右足から強烈なシュートを放つ。ウイングでもプレーできるが、所属するリールではセンターフォワードとしての起用が定着しつつある。ベルギー生まれではあるがスペインとイタリアにもルーツを持ち、U-21年代ではスペインの世代別代表でプレーしていた。この若きタレントの将来を巡る選択に注目が集まる中、今年5月にベルギー代表入りを決断。W杯ではベルギーの未来を担う新戦力として期待がかかる。
ドディ・ルケバキオ(背番号14)
生年月日:1997年9月24日(28歳)
所属クラブ:ベンフィカ(ポルトガル)
25/26リーグ戦成績:17試合出場/5アシスト ※ベンフィカでの記録
代表通算成績:30試合出場/6ゴール3アシスト
鋭いシュートでゴールに襲い掛かるウインガー。主戦場は右サイドで、推進力のあるドリブルで相手を引きはがし、そのままカットインから左足を振り抜くのが十八番だ。2023年8月にセビージャ(スペイン)へ加入すると、2024/25シーズンはリーグ戦38試合11ゴール2アシストを記録し攻撃の主軸として活躍した。今季は背番号10を託されたが、サラリーキャップの問題を抱えるクラブ事情もあってシーズン途中にベンフィカへ移籍。新天地では負傷に悩まされた。
ディエゴ・モレイラ(背番号19)
生年月日:2004年8月6日(21歳)
所属クラブ:ストラスブール(フランス)
25/26リーグ戦成績:27試合出場/4ゴール7アシスト
代表通算成績:3試合出場/0ゴール0アシスト
豊富な運動量と緩急あるドリブルで相手を翻弄する左サイドのスペシャリスト。左利きの左ウイング(ウイングバック)という特性を生かし、精度の高いクロスやアイデア溢れるパスで前線に変化を作り出す。長らくポルトガルの世代別代表でプレーしていたが、2025年10月にベルギーの世代別代表へ招集されて以降は同国の一員としてプレー。愛すべき「いたずらっ子」としても知られ、所属するストラスブールの公式SNSでは、チームメイトにイタズラを仕掛ける様子がたびたび話題となっている。
アレクシス・サーレマーケルス(背番号22)
生年月日:1999年6月27日(26歳)
所属クラブ:ACミラン(イタリア)
25/26リーグ戦成績:35試合出場/3ゴール4アシスト
代表通算成績:24試合出場/2ゴール6アシスト
両足を器用に使いこなす技巧派アタッカー。運動量とアジリティに優れ、ウイングやサイドハーフ、さらにサイドバックまで左右両サイドのどこのポジションでも戦える。行く先々のクラブで様々なポジションを経験したことでプレーの選択肢が増えた印象で、調子の波はあるがクロスだけでなくボールキャリーや中に切り込んでのシュートにも怖さがでてきた。動物好きとしても知られ、サッカー選手になっていなければ獣医学を専攻したかったそうだ。

