【写真:Getty Images】
イタリア・セリエAのナポリは2026/27シーズンの新アウェイユニフォームを発表した。ナポリのユニフォームは、昨季のモデルからどのように変化したのだろうか。今回は、ナポリの25/26シーズンと26/27シーズンのアウェイユニフォームを比較する。
“街の文化”からマラドーナが深めたアルゼンチンとの絆を表現
2025/26シーズンのアウェイモデルは、サンドカラーを基調とした一着だった。生地にはプルチネッラの仮面、聖心、モナチエッロ、魔除けの角「コルニチェッロ」、守護聖人サン・ジェンナーロなど、ナポリ文化を象徴する9つのモチーフを配置。さらに、市内の歴史的な教会に見られる白と黒の大理石床を思わせる幾何学模様も取り入れられていた。
背面の首元には「Proud to be Napoli(ナポリを誇りに思う)」の文字を刻み、ナポリの街そのものを一枚のシャツで表現。中央には2024/25シーズンのセリエA優勝を示すスクデットも入り、街の文化と王者としての誇りを前面に押し出していた。
一方、2026/27シーズンは白を基調に、ナポリブルーのディテールと濃淡の異なるストライプを採用。サンドカラーと細かな文化的モチーフで構成された昨季とは対照的に、爽やかでシンプルな配色へと変更された。
胸のクラブエンブレムの背後には、ナポリ湾の輪郭とヴェスヴィオ山のシルエットを配置。背面の首元には「Partenopei」の文字が入り、ナポリの人々とクラブのルーツを表している。
また、昨季はナポリの信仰や民間伝承、暮らしを掘り下げた「街の内側」を描くデザインだった。一方、クラブ創設100周年を迎える今季は、故郷を離れて暮らしながらも、ナポリの文化やアイデンティティーを受け継ぐ世界各地の人々に焦点を当てている。
その象徴として選ばれたのが、ナポリから多くの移民が渡ったアルゼンチンだ。発表キャンペーンはブエノスアイレスで撮影され、移民や家族、地域社会を通じて育まれた両地域の関係を表現。クラブは、ナポリとアルゼンチンの結び付きをマラドーナ氏がさらに強固なものにしたと説明している。
ナポリの街に根付く文化や伝承を細部に刻んだ昨季から、今季は海を越えて受け継がれるナポリの文化へとテーマを拡大した。新アウェイユニフォームは、アルゼンチンとの歴史やマラドーナ氏の存在を通じて、クラブの物語が世界各地に広がっていることを示す一着となっている。