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「まずはアジアで優勝を」。なでしこジャパン狩野倫久監督、国内組中心で挑むアジア大会「W杯に入っていく選手たちになることも期待」

text by 竹中愛美 photo by Editor
なでしこジャパン 狩野倫久監督

なでしこジャパンの狩野倫久監督【写真:編集部】



 日本サッカー協会(JFA)は7月27日、都内で9月から開催される第20回アジア競技大会に臨むなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のメンバー発表会見を行った。国際Aマッチデー期間外の開催となるため国内組を中心とした編成となる中、狩野倫久監督は「まずはアジア競技大会で優勝を勝ち取ること」を最大の目標に掲げ、「タフに力強く戦えるメンバー」を選んだ理由を説明した。

「タフに、力強く」。狩野倫久監督が込めたメンバー選考の意図

 32年ぶりに日本で開催されるアジア競技大会。なでしこジャパンはグループEでタイ、ベトナム、チャイニーズ・タイペイと対戦する。

 今大会は国際Aマッチデーの期間外で行われるため、海外クラブ所属選手の招集は各クラブの同意が必要となる。そのため、国内組を中心とした編成が見込まれていた中、狩野倫久監督は昨季からWEリーグ、なでしこリーグ、大学リーグまで視察を重ね、メンバーを選考した。

「アジア競技大会において、まずアジアの中でしっかりと優勝を勝ち取ることを大きな目標にしています。昨年度から多くのWEリーグ、なでしこリーグ、インカレを含めた大学リーグを視察し、その中からメンバーを選考しました。アジアでの戦いをタフに、力強く戦っていけるメンバーを選考しました」

 来年にはFIFA女子ワールドカップが控えるが、狩野監督は「まずは1年後のワールドカップより、このアジア大会で優勝すること」と位置付ける。

「まずは大会をひとつひとつ勝ち上がっていって、ベストを尽くし、チームとして完成度を高めていくことが大きなポイントになります」

 今回のメンバーにはINAC神戸レオネッサの水野蕗奈や三菱重工浦和レッズレディースの榊原琴乃、RB大宮アルディージャWOMENの西尾葉音ら初招集の若手10選手が名を連ねた。



 狩野監督は「各リーグで活躍している選手の中から、この大会でベストだと感じた選手を選んだ」と説明。その上で、アジアでの戦いで求めるものとして「タフさ」を繰り返し強調した。

「代表チームでショートスパンに試合を戦う中で、アジアのタフな戦いを力強く戦っていけること。プレーだけでなくメンタル面も含めて、そういったものをピッチで見せてほしいと思っています」

 さらに、「選手ひとりひとりのストロングポイントをチームの中で発揮し、それを組織に活かしていくこと」が重要だと説明。「フィットネスにおけるタフネス」は大会を勝ち抜く上で欠かせない要素に挙げ、「日本の躍動感に変えられるようなプレーにしていきたい」と語った。

 一方で、この大会での活躍が来年の女子W杯につながる可能性について問われると、狩野監督は明確に否定しなかった。

「この大会を通じて成長することで、W杯で活躍できるようなポテンシャルは必ず持っていると私は思って、常にWEリーグを見ています。そういった選手たちを、自信を持って選考しましたし、もちろん、W杯に入っていく選手たちになることも期待をしています」

 国内組中心で臨むアジア競技大会。優勝を目指す戦いの中で、新たな戦力がどこまで存在感を示せるか。来年の女子W杯へ向けた競争という意味でも、重要な大会となりそうだ。

(取材・文:竹中愛美)

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