2034年のFIFAワールドカップ開催国のサウジアラビアが、大会に向けた大規模なインフラ整備を進めている。英メディア『talkSPORT』は27日、決勝戦の舞台となる予定の巨大スタジアムや、総額約260億ドル(約3兆9000億円)の投資計画について報じた。
2034年W杯決勝会場は超巨大スタジアム
2034年大会では、15のスタジアムが使用される予定で、そのうち8会場は新設、3会場は建設中、4会場は改修が行われる見込みだという。
なかでも注目を集めているのが、リヤドに建設される「キング・サルマン・インターナショナル・スタジアム」だ。
収容人数は約9万2000人を予定しており、完成すれば世界最大級のサッカー専用スタジアムの一つとなる。2029年の完成を目指して建設が進められており、2034年W杯の開幕戦と決勝戦の会場候補となっている。
スタジアムには、150人を収容できるロイヤルボックス、120のホスピタリティスイート、300のVIP席、2000以上のプレミアム席などが設置される予定。また、座席やピッチを冷却するシステム、スクリーン、屋内庭園など、サウジアラビアの暑さへの対策も盛り込まれるという。
さらに周辺には、練習場やファンゾーン、オリンピック仕様のプール、陸上競技場、バスケットボールやラケットスポーツの施設なども整備され、大会後のレガシーとして活用される計画だ。
サウジアラビアは大会開催に向け、スタジアムだけでなく6万5000室のホテル建設なども進める予定で、『talkSPORT』によると総費用は約260億ドル(約3兆9000億円)に達すると試算されている。
今回のW杯開催は、同国が掲げる「ビジョン2030」の一環でもある。スポーツやエンターテインメント産業への投資を拡大し、国際的なスポーツ拠点としての地位確立を目指している。
一方で、大会日程については課題も残されている。
2034年はラマダンやメッカ巡礼(ハッジ)、冬季五輪などとの日程調整が必要になる可能性があり、2022年カタール大会に続いて冬季開催となる可能性も指摘されている。場合によっては2035年初頭の開催案も浮上しているという。
世界最大級の舞台を目指すサウジアラビア。2034年W杯は、サッカー大会という枠を超えた国家規模のプロジェクトとなりそうだ。
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