FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が熱狂のうちに幕を降ろした。出場国が48カ国に増えた今大会では、初出場や久々の出場となる国も多かった。その中で、大躍進を遂げた国がある一方で、国民の期待に応えられず、早期敗退となったチームもある。今回は、そんな「期待を裏切った国」をピックアップし、その戦いぶりを振り返る。[1/10ページ]
ポルトガル代表
監督:ロベルト・マルティネス
北中米W杯成績:ラウンド16(2勝2分け1敗)
大会前FIFAランキング:5位
【初戦から嫌な予感】
ポルトガル代表は、優勝候補の一角と目されながら、ラウンド16でスペイン代表に敗れてFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)から姿を消した。
彼らの不穏な空気は、格下と目されたコンゴ民主共和国代表と1-1で引き分けたグループリーグ初戦から漂っていた。
グループKを2位で突破し、ラウンド16のクロアチア代表戦こそ2-1で競り勝ったものの、決定力を欠く低調な内容と、大ベテランの起用法を巡る議論は一向に解消されないままだった。
【C・ロナウドが…】
そして迎えた宿敵スペインとのラウンド16。41歳となった絶対的エース、クリスティアーノ・ロナウドは先発フル出場したものの前線で完全に孤立し沈黙。チームとしても有効な攻め手を欠き、誰もが延長戦突入を覚悟した後半アディショナルタイムに痛恨の決勝ゴールを被弾し、0-1で力尽きた。
この敗退劇を受け、国内メディアからはロベルト・マルティネス監督の消極的な采配や、終わりの見えない「C・ロナウド依存」への批判が噴出。C・ロナウドに頼り続けたことの弊害が、W杯という最大級の舞台で前面に出た。
C・ロナウドは自身最後のW杯でトロフィーを掲げる青写真を描いていたかもしれないが、エースと“心中”した格好になった。
世代交代の遅れと大一番での勝負弱さを露呈したポルトガル。内包する組織の歪みによって、悲劇的な自滅を遂げたと言わざるを得ない。

