FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が熱狂のうちに幕を降ろした。出場国が48カ国に増えた今大会では、初出場や久々の出場となる国も多かった。その中で、大躍進を遂げた国がある一方で、国民の期待に応えられず、早期敗退となったチームもある。今回は、そんな「期待を裏切った国」をピックアップし、その戦いぶりを振り返る。[4/10ページ]
ドイツ代表
監督:ユリアン・ナーゲルスマン
北中米W杯成績:ラウンド32(2勝1分け1敗)
大会前FIFAランキング:10位
【初戦大勝からの暗転】
2大会連続グループリーグ敗退という屈辱からの名門復活へ、ドイツ代表がFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)にかける意気込みは相当なものだった。だが、またしても期待には程遠い結果に終わった。
初戦のキュラソー代表戦では7-1と大勝し、圧倒的な破壊力を見せつける。
しかし、続くコートジボワール代表戦は2-1で辛勝したものの、この苦戦で歯車が狂い始めた。第3節のエクアドル代表戦を落とし、暗雲が垂れ込めたまま決勝トーナメントへ進むこととなった。
【レジェンドも批判】
3大会ぶりとなる決勝トーナメント進出を果たしたものの、初戦の勢いは完全に失われていた。チーム内に漂う失速感は、次なる決戦での悲劇を予感させていた。
迎えたラウンド32のパラグアイ代表戦。1-1のまま延長戦を終え、決着はPK戦へと委ねられた。
ここでドイツ代表は勝負弱さを露呈して敗北。延長戦でのVARによるゴール取り消しという不運もあったが、OBのオリバー・カーンが「PKキッカーの志願者を探す場面に責任感の欠如が象徴されていた」と断じた通り、精神的な脆さが致命傷となった。
ユリアン・ナーゲルスマン監督は、今大会を持って退任することが濃厚と伝えられている。新体制ではまず、かつての強靭な“ゲルマン魂”を取り戻すリスタートが求められている。

