FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が熱狂のうちに幕を降ろした。出場国が48カ国に増えた今大会では、初出場や久々の出場となる国も多かった。その中で、大躍進を遂げた国がある一方で、国民の期待に応えられず、早期敗退となったチームもある。今回は、そんな「期待を裏切った国」をピックアップし、その戦いぶりを振り返る。[7/10ページ]
ブラジル代表
監督:カルロ・アンチェロッティ
北中米W杯成績:ラウンド16(3勝1分け1敗)
大会前FIFAランキング:6位
【王国復活を懸けるも…】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)で6度目の戴冠を狙ったブラジル代表だったが、終わってみればラウンド16敗退というあまりにも重い現実が待っていた。
初の外国人指揮官として名将カルロ・アンチェロッティ監督を招聘し、失われた王国の威厳を取り戻そうと試みたものの、南米予選での苦戦が示すようにピッチ上の迷走は続いた。
本大会でも、初戦のモロッコ代表戦から防戦一方になるなど不安定な戦いに終始。続く2戦を制してグループステージは首位通過したものの、かつてのような黄金期の輝きは失われたままだった。
【日本撃破で強さを再認識…?】
ラウンド32ではサッカー日本代表と対戦した。前半に先制を許して追い詰められると、後半はうまく修正してゲームを支配し、逆転勝利を収めた。王者の風格と決定的な地力の差を見せつけ、本来のブラジルの強さを世間が再認識した。
しかし、その直後のラウンド16でアーリング・ハーランドを擁するノルウェー代表に屈し、9大会連続となるベスト8進出の記録は無残に途絶えた。
内容から見ても、「サッカー王国」らしい圧倒的な美しさはなく、威厳を取り戻すことに失敗した。
この失態に自国サポーターは激怒し、批判の矛先はブラジルサッカー連盟(CBF)へも向けられている。
最大のライバルであるアルゼンチン代表が今大会でも躍進する裏で、威厳を失った王国の失望と焦燥感は極限に達している。

