FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が熱狂のうちに幕を降ろした。出場国が48カ国に増えた今大会では、初出場や久々の出場となる国も多かった。その中で、大躍進を遂げた国がある一方で、国民の期待に応えられず、早期敗退となったチームもある。今回は、そんな「期待を裏切った国」をピックアップし、その戦いぶりを振り返る。[5/10ページ]
オランダ代表
監督:ロナルド・クーマン
北中米W杯成績:ラウンド32(2勝2分け0敗)
大会前FIFAランキング:8位
【36年ぶりの屈辱的スタート】
優勝候補の一角としてFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)に乗り込んだオランダ代表だったが、ラウンド32という早い段階で大会から姿を消した。
その歩みは初戦から大きくつまずくこととなった。
グループリーグ初戦で激突した日本代表を相手に、試合を優位に進めて2度のリードを奪いながらも、粘る相手を突き放せず2-2のドロー決着となった。
オランダ代表にとって実に36年ぶりとなる「W杯初戦で白星を逃す」という大誤算の幕開けとなり、国内には早くも暗雲が垂れ込め始めた。
【裏目に出た采配】
グループF自体は首位で通過したものの、日本戦で見せた試合運びの拙さは大会を通じて尾を引いた。
現地メディアからは「苦い後味」と酷評され、終盤の守備的な選手交代が裏目に出たロナルド・クーマン監督の采配へ非難が集中した。
PK戦の末に敗れたラウンド32のモロッコ代表戦でも、消極的な戦術が指揮官への不信感を決定づけた。
PK戦での敗戦はドローとカウントされるため、オランダは今大会無敗だったことになるが、ワールドクラスのタレントを擁しながら、本来の輝きを放てぬまま大会を去った姿は、強豪の威信を揺るがす不完全燃焼な幕切れと言える。

