ジェノア【写真:Getty Images】
スペイン・ラ・リーガのデポルティーボ・ラ・コルーニャと、イタリア・セリエAのジェノアのサポーターとみられる集団が、ジェノア市内で大規模な乱闘を起こしたようだ。スペイン紙『AS』が現地時間8日に報じている。
デポルティーボとジェノアのサポーターが市街地で“大乱闘”
両クラブは8日夜、プレシーズンマッチを行う予定だった。デポルティーボは前日にフィレンツェからジェノアへ移動しており、試合を観戦するためスペインからサポーターも現地入りしていた。
なお今回の一戦は、1995年にジェノア対ミラン戦の前に殺害されたジェノアのサポーターを追悼する目的で開催され、遺族も会場で暴力反対を訴える予定となっていた。
ところが試合当日の未明、事態は一変した。イタリア紙『イル・セコロXIX』によれば、午前0時40分ごろ、ジェノア中心部のエルベ広場周辺に若者の集団が現れて乱闘を開始。鉄パイプを手にした者やヘルメット、顔を隠す衣服を着用した者がおり、爆竹も使用されたという。
突然の乱闘によって周囲は騒然となった。飲食店にいた客が逃げ出し、店舗側は急いでシャッターを下ろしたという。『イル・セコロXIX』が紹介した目撃者は、「彼らが現れた瞬間にパニックになり、座っていた人たちが叫びながら逃げ始めた」と証言。広場には多くの観光客もいたが、警察が到着する前にほぼ避難したと伝えられている。
現地の警察が現場の防犯カメラ映像や目撃証言などを調べた結果、組織的なサポーターに関連する衝突だったとみており、すでに警察が把握している複数の人物を映像から確認したという。その中には、過去にスタジアムへの入場禁止措置(DASPO)を受けた人物も含まれていた。
デポルティーボも同日、公式声明を発表。「ジェノアで発生した事件について、クラブはあらゆる暴力、威嚇、公共秩序を乱す行為を断固として全面的に非難する」と表明した。さらに、「このような行為はRCデポルティーボやデポルティビスモの価値観を代表するものではない」と強調している。
クラブは現在、事実関係について情報を収集しており、当局と連絡を取りながら捜査に協力すると説明。「RCデポルティーボに関係する人物の参加が確認された場合、法律とクラブの権限の範囲内で必要な措置を検討する」としている。