
イタリア代表監督 ロベルト・マンチーニ【写真:Getty Images】
ロベルト・マンチーニの復帰で再出発を切ったイタリア代表に、新たなスタッフが集結した。かつての盟友から若手育成のスペシャリスト、分析の専門家まで、多彩な人材が新生アッズーリを支える。9月に始まるUEFAネーションズリーグを前に、マンチーニはどのような布陣で代表再建に挑むのか。新体制を支えるスタッフの顔ぶれと、その経歴をひも解く。(文:佐藤徳和) [2/2ページ]
かつては日本代表入閣も熱望? 新生アッズーリを支える頭脳

イタリア代表のテクニカルスタッフに就任したアントニオ・ガリアルディ【写真:Getty Images】
テクニカルスタッフには、レオナルド・ボヌッチ、マッシモ・マッカローネ、そしてアントニオ・ガリアルディの3人が加わった。
マンチーニ監督の下、2020年欧州選手権でイタリアをヨーロッパの頂点に導いたボヌッチは、再びマンチーニと顔を合わせることとなった。
2024年の現役引退後、すぐに指導者の道を歩み始め、U-20イタリア代表のアシスタントコーチを担い、昨年は、ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾが指揮するA代表に昇格した。
46歳のマッカローネは、サウジアラビア代表監督を契約解除したマンチーニが次に指揮したカタールのアル・サッドで、アシスタントコーチとして補佐し、マンチーニの下で働くことになるのは、今回が2度目だ。
そして、このイタリア代表で“頭脳”となるのが43歳のガリアルディである。スポーツデータサイト『Opta』で働いた経験を持ち、ロベルト・ドナドーニが指揮したイタリア代表に20代で抜擢され、長く代表でチーフ・マッチアナリストを担当した人物だ。
ユヴェントスを指揮したアンドレア・ピルロの下でも、マッチアナリストを務め、ピルロの良き理解者の一人でもある。また日本代表を高く評価し、サムライブルーのスタッフ入りを熱望していることを『ラ・ガッゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで明言している。
分析、GK、フィジカル部門にもマンチーニの腹心が集結

イタリア代表のアナリストに就任したレナート・バルディ【写真:Getty Images】
また、アナリストには、ミランやトリノFC、ボローニャFCでテクニカルスタッフの一人を担った48歳のレナート・バルディに加え、27歳のクリスティアン・ヴェントゥリーニも名を連ねる。彼もまたアル・サッドで、マンチーニのアナリストを任された人物である。
GKコーチにはマルコ・ロッカーティが選出された。現役時代にACペルージャで、中田英寿とチームメイトであった51歳。マンチーニが指揮したサウジアラビア代表でもGKの指導にあたっている。
また、彼のアシスタントには、48歳のクリスティアーノ・ルパテッリが指名されている。現役時代には、スキンヘッドに長いもみあげがトレードマークの異質なスタイルで異彩を放ったが、その風貌は今も変わらない。
そして、最後はフィジカルトレーナーの2人だ。36歳のジャコモ・チェーチと39歳のマルコ・モンティーニだ。前者は、アル・サッドでマンチーニのテクニカルスタッフの一人として従事し、後者は、イタリア代表のアンダー世代で経験を積み重ねている。
9月25日の初陣へ 若手登用と結果の両立が求められるマンチーニ

イタリア代表の監督に就任したロベルト・マンチーニ【写真:Getty Images】
セリエAの開幕は8月22日。イタリア国内だけではなくプレミアリーグやブンデスリーガにも、イタリア人選手は多くいる。
これからコーチングスタッフは精力的に視察を行い、イタリア代表メンバーの選考を行っていくこととなるだろう。
UEFAネーションズリーグ開幕戦は9月25日。若手を招集しながら、結果をすぐに出さなければいけないという難題が突きつけられている。
(文:佐藤徳和)
【著者プロフィール:佐藤徳和】
1998年にローマでの語学留学中に、地元のアマチュアクラブ「ロムーレア」の練習に参加。帰国後、『ポケットプログレッシブ伊和・和伊辞典』(小学館)の制作に参加し、イタリア語学習書などの編集、校正、執筆に携わる。2007年から、フリーランスとして活動し、主にイタリア・サッカー記事のライティングに従事。2014年には、FC東京でイタリア人臨時GKコーチの通訳を務める。IL ROMANISTA、日本特派員。『使えるイタリア語単語3700』(ベレ出版)、『イタリア語基本の500単語』(語研)を共同執筆。日伊協会では、カルチョの記事を読む講座を開講中。X:@noricazuccuru
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