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小川航基がW杯後にJリーグ復帰を決断した理由「W杯に出るため、活躍するために…」4年後を見据えたFC町田ゼルビアへの移籍

text by 竹中愛美 photo by Editor
加入会見を行ったFC町田ゼルビアの小川航基

FC町田ゼルビアに完全移籍加入した小川航基【写真:編集部】



 FC町田ゼルビアは8月27日、日本代表FW小川航基の加入会見を行った。オランダ1部のNECナイメヘンから完全移籍で加入し、約3年ぶりにJリーグへ復帰。小川は「ワールドカップに出るため、活躍するために帰ってきた」と語り、4年後のFIFAワールドカップを見据えた上で町田への移籍を決断したことを明かした。

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小川航基が約3年ぶりにJリーグ復帰

「こんなにたくさんの皆さんに集まっていただいて、活躍しないとやばいなっていうプレッシャーがありますけど、このクラブに来られてすごく嬉しく思いますし、優勝に貢献できるように頑張っていきたいと思います」

 小川航基は2023年に横浜FCからNECナイメヘンへ加入。3シーズンで公式戦92試合に出場し、33得点を記録した。日本代表では18試合に出場して11得点を挙げ、6月に開催されたFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)にも出場した。

 加入の決め手について、小川は「1番は熱意を本当に強く感じた」と説明。原靖フットボールダイレクター(FD)がオランダまで何度も足を運んだことにも触れ、「そういった行動から感じ取れた」と振り返った。

 もっとも、今回の決断は決して簡単なものではなかった。小川自身も「本当に今までにないぐらいたくさん考えた」と明かし、欧州でプレーを続ける選択肢も含めて、さまざまな可能性を検討したという。

 その中で、小川が見据えていたのが4年後のW杯だった。

 欧州で3年間プレーした一方、「ヨーロッパでの評価はなかなかされなかった」と自身の現状を分析。五大リーグへの移籍を目標に掲げていたものの、4年後を考えたとき、「W杯に出るため、活躍するために帰ってきた」と決断の理由を明かした。

「どうやったら点が取れるのか、どこのクラブ、どこのリーグ、どういった状況にいたら僕が輝けるのかを、皆さんよりも自分自身がよくわかっている。自分の持った選択肢の中でW杯に1番近いところを選びました」

 小川が考えたのは、単に欧州に残ることではなかった。どのリーグでプレーするかだけではなく、自分がどのような環境、どのような役割でプレーすれば最も得点を奪えるのか。その先に日本代表、そしてW杯があると考えた。

「どこでやっても僕は点を取らなきゃいけないわけです。僕が1番輝いて、点が取れて、W杯に近いところを考えたときに町田というふうに最終的に考えました」

 小川は「ただ、ちょっと言いたいのは」と切り出し、「何事も諦めたわけではない」と強調。Jリーグ復帰によって代表への道、その先のW杯が閉ざされるわけではないとの考えを示した。


 今回の移籍はあくまで自身が持っていた選択肢の中から、4年後を見据えて最も可能性があると判断したものだった。

 小川にとって、Jリーグで結果を残すことも新たな挑戦になる。

「僕自身まだJリーグではそこまで結果を残したとか、成績を残したことはしてない」と振り返り、「このJリーグでどこまで自分ができるのかは、自分自身すごく楽しみです」

 町田での背番号は9番に決まった。求められる役割については、「ゴールを取ることだと思う」と理解している。「自分の持てるすべてを出しつつ、やっぱりゴールというところ、数字を残さないといけない」と意気込んだ。

 北中米W杯については「人生最大の大会、瞬間だったので、もう一度出たい。強く思いました」と振り返り、その目標に向けて選んだ新天地には、欧州で培った経験を持ち帰る意味もある。

「海外での経験をJリーグに持ち帰ってきて、しっかりと自分がやるところを見せられるのがJリーグかなというふうに思った」

 そして、約3年ぶりのJリーグ復帰戦は、8月29日の古巣・水戸ホーリーホック戦になる可能性がある。原FDによれば、水戸戦から出場が可能だという。

「復帰戦でもしかしたら、(水戸と)やるかもしれないところに関しては、縁みたいなのはあると思います」

 欧州での挑戦を経て、再びJリーグへ。小川が選んだのは、4年後のW杯を見据え、自らが最も輝ける場所を選ぶための決断だった。

(取材・文:竹中愛美)

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