アスルクラロ沼津の川又堅碁【写真:Getty Images】
アスルクラロ沼津は8月26日、天皇杯JFA第106回全日本サッカー選手権大会2回戦でジェフユナイテッド千葉と対戦し、延長戦、PK戦までもつれ込む激闘の末に敗れた。3カテゴリー上のJ1クラブを最後まで苦しめたチームの前線には、36歳の元日本代表FW川又堅碁の姿があった。今季からJFLで戦う沼津をJ3へ戻すために、背番号9が懸ける思いとは。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
【天皇杯JFA第106回全日本サッカー選手権大会2回戦】
2026年8月26日 ジェフユナイテッド千葉 1-1(PK8-7) アスルクラロ沼津
(フクダ電子アリーナ)
「本当にここからですね」再びJの舞台へ

プロ19年目を迎えた今季、アスルクラロ沼津の一員として戦い続けている川又堅碁【写真:Getty Images】
「J3に戻るためには、このジェフ戦みたいな試合を常に続けることが必要だと思います。結果は出なかったですけど、チーム全体が一つになって120分間戦えましたし、『次は絶対に勝てる』と思えるくらいの良い試合ができた。そうやってみんなの基準をどんどん引き上げていきたいですね。
ジェフとのギリギリの戦いは僕自身、そして他の選手たちを成長させる良いチャンスになった。敵の意識も高かったですしね。正直言えば、勝って自信を得たかったし、勝利が一番の起爆剤になることも分かっていますけど、それをJFLでしっかりと見せたい。本当にここからですね」と川又は目を輝かせた。
今季のJFLは、ヴェルスパ大分の金崎夢生、沖縄SVの我那覇和樹らを筆頭にJ1で活躍していた選手が数多く所属している。元日本サッカー協会技術委員長の霜田正浩監督がヴィアティン三重の新指揮官に就任するなど、より一層、難しいリーグになったのは間違いない。
そうした状況下の中で沼津が1年でJリーグに戻るのはそう簡単なことではないが、川又ら高いレベルを知る面々が若い選手たちをリードしていくことが極めて重要だ。
凄まじい得点感覚と身体能力でかつて見る者を魅了したポテンシャルの高いストライカーを再びJの舞台で見たいと願う人は少なくないはず。その願いを叶えるべく、沼津の背番号9は37歳になる今季に全身全霊を注ぎ、チームを勝たせるゴールを奪ってくれるはずだ。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
【トーナメント表】天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会
【一覧】天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会 全試合日程・結果・放送予定
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