
バルセロナ シャビ・エスパルト【写真:Getty Images】
ラ・マシアから、また一人注目の新星が現れた。19歳のシャビ・エスパルトは今季開幕から2試合連続で先発し、左サイドバックで存在感を発揮。ハンジ・フリック監督がフィリップ・ラームになぞらえた逸材は、何が特別なのか。
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また一人、ラ・マシアから現れた19歳の新星
また一人、ラ・マシアから興味深い才能が現れた。
その名はシャビ・エスパルト。19歳のカンテラーノは、今季のラ・リーガ開幕から2試合続けて先発出場。しかも、本来のポジションではない左サイドバックで堂々たるプレーを披露している。
アスレティック・ビルバオ戦後、ハンジ・フリック監督もそのパフォーマンスを絶賛した。バルセロナ公式サイトなどによると、指揮官はエスパルトについてこう語っている。
「彼のプレーには本当に感心している。左サイドバックでもこれだけプレーできることには、少し驚いている」
さらにフリックは、エスパルトが常に集中力を保ち、優れた戦術理解を備えていると評価した。
「今日も素晴らしい仕事をした。ボールを持っている時も、持っていない時もだ。常に集中していて、戦術的にも非常に高いレベルにある」
ラームを彷彿とさせる「万能性」と「戦術眼」
もっとも、フリックがエスパルトの才能に注目したのは今回が初めてではない。
スペイン紙『Mundo Deportivo』によると、今年3月、トップチームの練習に参加していた当時18歳のエスパルトについて、フリックは記者会見である“レジェンド”の名前を口にしていた。
「ボールを持ったときの彼の自信が好きだ。ラームを思い出させる。6番でも右サイドバックでもプレーできる」
フィリップ・ラーム。バイエルン・ミュンヘンやドイツ代表で長く活躍し、2014年のワールドカップでは主将として世界一に輝いた名手である。
もちろん、19歳の若者をすでにラームと同列に語るのは早すぎる。ただ、フリックが重ね合わせた理由は、その「万能性」と「戦術眼」にある。
エスパルトは中盤でもプレーできる技術と戦術眼を持ちながら、ラ・マシアではサイドバックとしても成長してきた。
今夏にはスペイン代表の一員としてU-19欧州選手権を制覇。クラブでは右サイドだけでなく左サイドにも対応し、現在では中盤から左右のサイドバックまでこなせる選手になっている。
「複数のポジションを守れる」というだけではない。中盤で培ったボール扱いとゲームの理解力を、サイドバックでも発揮できることがエスパルトの最大の魅力だろう。
そして、その存在感はクラブからの評価にもつながった。
バルセロナはアスレティック戦を前に、エスパルトを正式にトップチームへ昇格させ、背番号「12」を与えた。プレシーズンでフリックの信頼をつかみ、開幕戦のエルチェ戦でも先発。そのままトップチームへと駆け上がった。
ラミン・ヤマル、パウ・クバルシら、次々と若い才能が飛び出してきた近年のバルセロナ。そこに今、また一人、覚えておくべき名前が加わろうとしている。
(文・金山悠吾)
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