【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグのアストン・ヴィラに所属する日本代表GK鈴木彩艶が、持ち味である正確なキックで存在感を高めている。現地時間5日に行われた第3節ハル・シティ戦では4セーブを記録して0-0の引き分けに貢献。さらに足元から攻撃の起点となる場面を作り、プレミアリーグ公式SNSでも、試合後に鈴木のパスに注目した映像を公開した。
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データサイト『sofascore』によると、鈴木はハル戦で38本のパスを試み、36本を成功させており、成功率95%を記録。ロングボールも8本中7本を味方につなぎ、成功率は88%だった。守備でも相手の枠内シュート4本をすべて止め、プレミアリーグでは自身初のクリーンシートを達成している。
なかでも目を引いたのが、後方から一気に局面を変えるフィードだった。52分、鈴木が自陣から左サイドへ正確なロングパスを通すと、そこからヴィラが攻撃を展開し、MFエミリアーノ・ブエンディアの決定機へとつながった。現地メディア『Birmingham Live』は、ヘミングスへの「完璧なロングパス」がブエンディアの決定機につながったと高く評価した。
こうしたプレーはハル戦だけではない。プレミアデビューとなった前節アーセナル戦でも、鈴木は約60メートルのロングフィードなど正確なキックを披露。プレミアリーグ公式が好セーブと配球をまとめた映像を公開するなど、鈴木のプレーは早くも注目を集めていた。
エメリ監督も鈴木を高く評価している。プレミアデビューとなったアーセナル戦について「初戦で素晴らしいプレーをした」と振り返ったうえで、続くハル戦では「さらに一歩前進した」とコメント。クリーンシートを記録した守備面だけでなく、「ボール保持で存在感を示し、ビルドアップに加わることで我々が辛抱強くプレーする助けになった」と評価した。さらに、「ストライカーやウインガーへの良いロングボールもあった」と、鈴木の配球についても具体的に称賛している。
そして鈴木自身も、エメリ監督の下でプレーすることに好感触を抱いているようだ。アーセナル戦後には、「エメリ監督の下でプレーするのは楽しい。彼が求めていることはとても興味深い。それは僕のスタイルでもある」とコメント。
さらに、「アーセナル戦では足でチャンスを作ろうとした。ゴールにはつながらなかったがそれを続けたい」と、自身のキックを攻撃につなげていく意識を明かしていた。
その言葉通り、次のハル戦でも正確なロングフィードから決定機を演出した鈴木。シュートストップだけでなく、最後方から攻撃を組み立てる役割でもエメリ監督の要求に応えつつある。自身のスタイルと指揮官の求めるサッカーがかみ合うなか、日本代表GKはプレミアリーグで存在感をさらに高めている。