
サウサウンプトンでプレーする松木玖生【写真:Getty Images】
サウサンプトンの松木玖生が、9月12日のブリストル・シティ戦でゴールを決めつつ、タックルやデュエルでもチーム屈指の数字を残した。ウインガーとしては異例のこの守備意識を、現地メディアは得点と共に高く評価。目下の日本代表は競争著しい状況にあるが、松木はこの勢いをA代表初選出につなげられるか。
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攻撃で結果を出しながら守備も凄い!
サウサンプトンでプレーする23歳、松木玖生が、9月12日のイングランド2部リーグ第7節ブリストル・シティ戦(4-1勝利)であらためて存在感を示した。
地元メディア『Saints Marching』の採点は8/10。1ゴール2アシストを記録したフィン・アザズ、相手のループシュートをライン際でクリアしたケベン・シュロッターベックに次ぐチーム3位の高評価である。
82分にアザズのラストパスから右足でトラップし左足で決めたゴールも光ったが、それ以上に目を引いたのが守備スタッツ。タックル3回、クリア4回、そして両チーム最多となるデュエル7勝という数字だ。
同メディアは配置された右ウイングというポジションを踏まえ「ウインガーとしては異例の守備貢献」と評しており、データサイト『FotMob』のヒートマップを見ても自陣深くまで戻って守備を固めていたことが分かる。
この試合に限らず、松木は複数のポジションをこなしながら守備スタッツが高い。今季はここまで右のウイング(【4-2-3-1】の右サイドハーフ)に配置されることが多いが、『FotMob』によると90分あたりのボールリカバリーとクリア数でチーム内5位、タックル数で4位の値を示している。
元々はセントラルMFが松木の主戦場だったが、監督やチーム事情によってこれまでに様々なポジションを経験してきた。今年4月に行われたFAカップ準決勝マンチェスター・シティ戦では、左サイドバックとして途中出場している。この試合では先制点をアシストし、チームは金星をあげる寸前まで達したが、終了間際に1-2で逆転負けを喫した。
現在チームの指揮を執るトンダ・エッカート監督は、3月の時点で松木に対し「とても優れた技術を持っており、チームのために守備へ全力を尽くす姿勢も素晴らしい」と賛辞を送っていた(出典:サウサウンプトンの地元紙『Daily Echo』)。
日本代表での最適ポジションは?
その上で、2026/27シーズンの松木は右ウイングとして攻守に奮闘している。エッカート監督が就任した昨季後半からプレータイムを伸ばしているが、今季も引き続きポジティブな状況が続いているところだ。ここまで1ゴール1アシストと、強度を示しながら結果も出せている。
この活躍ぶりを考えると、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)のメンバーからは落選したが、A代表初招集の声も間もなくかかるかもしれない。議論になりそうなのは、現在松木が示している強度をどこで活かすかという点だ。
ボランチの位置では佐野海舟や鎌田大地、田中碧らが競争相手になりそうだが、目下彼らを猛追する勢いで田中聡や佐野航大らも存在感を示しており、依然として激戦区の様相を呈している。
今季は久保建英がやや調子を落としているが、シャドーではより攻撃的な選手が好まれる傾向にある。鈴木唯人の好調ぶりも見逃せない。中村敬斗や三笘薫、堂安律らがウイングバックに入るか、シャドーで起用されるかによっても選択肢が変わりそうだが、このポジションも競争相手が多い。
「攻撃的なウイングでありながら最終ラインまで戻り切る」サウサウンプトンの役割をそのまま反映できそうなのは右のウイングバックかもしれないが、そもそも日本代表が【3-4-2-1】を使い続けるのかも不透明である。
森保一監督は年明けのAFCアジアカップまでの続投が決まっているが、来春以降は新体制に移る。ポジションを固定せず「複数のタスクをこなせるハードワーカー」として売り込めるかは、むしろ代表定着のカギになる可能性もあるだろう。
松木がサウサウンプトンで示し続ける奮闘は、どのような形で実を結ぶだろうか。
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