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鈴木唯人は日本代表でも先発争いへ? 後藤啓介は欧州2戦連発、全勝フライブルクから2人選出

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka
鈴木唯人
フライブルクのプレーする鈴木唯人【写真:Getty Images】



 9月17日に発表された日本代表メンバーに、SCフライブルクの鈴木唯人と後藤啓介が名を連ねた。ブンデスリーガ開幕節でハットトリックを達成した鈴木と、新天地で公式戦デビュー弾を決めたほか、要所でクオリティを見せる後藤。クラブで示した攻撃力を、9・10月シリーズの代表戦でも発揮できるか。



26分間でハットトリック

 日本サッカー協会(JFA)は9月17日、9・10月シリーズに臨む日本代表メンバーを発表した。日本代表は9月24日にウルグアイ、同28日にベネズエラ、10月1日にエクアドル、同5日にパナマまたはニュージーランドと対戦する。

 ブンデスリーガ開幕3連勝で暫定首位に立つSCフライブルクからは、鈴木唯人と後藤啓介の2人が選出された。リーグだけでなく、目下のチームはUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の予選プレーオフおよびDFBポカールでも3勝しており、公式戦で全勝中だ。

 そのなかで注目したいのが鈴木だ。ブレーメンとのリーグ開幕節では、29分、48分、55分に得点。26分間でハットトリックを達成し、4-1の快勝に大きく貢献した。

 先制点はCKに合わせたヘディング。2点目は左サイドからの折り返しを仕留め、3点目はイゴール・マタノビッチとの連係からゴールネットを揺らした。セットプレーでも流れの中でもゴール前の好位置に入り、味方がつくったチャンスを得点につなげた。

 この試合での活躍に、ドイツのサッカー情報サイト『LigaInsider』は最高評価の「1.0」を与えた。ブンデスリーガ公式のファン投票でも80%の支持を集め、マン・オブ・ザ・マッチに選出されている。

 その後も先発出場を続け、第2節パーダーボルン戦に続き、5-0で大勝した第3節ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)戦でもスタメン入り。リーグ開幕から3試合連続で先発し、攻撃陣の一角を担っている。

 開幕戦での爆発力に加え、昨季との違いはデータにも表れている。データサイト『FotMob』によると、鈴木の今季リーグ戦3試合終了時点における90分当たりの得点は、昨季の0.22から1.13に上昇。ゴール期待値(xG)も0.21から0.82へと大きく伸びている。



黒子役にもなれる後藤啓介

 注目したいのは、シュート数が2.09本から2.25本への微増にとどまる一方、枠内シュートは0.77本から1.50本へと増えていることだ。相手ペナルティエリア内でのタッチ数も2.81回から3.75回に増加。これらの数字からは、より得点につながりやすい場面でシュートを打ち、その一撃を枠内に届けていることがうかがえる。

 ボールへの関与も増している。90分当たりのタッチ数は35.87回から50.25回、成功したパスは17.27本から27.00本に増え、パス成功率も77.5%から90.0%へと上昇した。得点だけでなく、ボールを受けて味方につなぐ場面でも存在感を示している。

 もちろん、今季はまだ240分間のデータであり、3得点は開幕節に集中している。それでも、ゴール前での脅威の大きさは、今回の代表活動に向けた期待材料だ。クラブで示した持ち味を代表でも発揮し、先発の機会をつかめるか注目したい。

 一方、今夏アンデルレヒトから完全移籍した後藤も、新天地で結果を残している。昨季は期限付き移籍先のシント=トロイデンでプレーした21歳のストライカーは、現地時間8月20日のUEFAカンファレンスリーグ・プレーオフ第1戦、マザーウェル戦でフライブルクでの公式戦デビューを飾った。

 80分から途中出場すると、後半アディショナルタイムにヴィンチェンツォ・グリフォのCKを頭で合わせ、チームの3点目を記録。3-1の勝利を決定づける一撃で、ゴール前での強さを示した。続く第2戦でもチーム4点目をあげ、4-1勝利に貢献した。

 ブンデスリーガでも、開幕戦のブレーメン戦から途中出場でピッチに立っている。限られた時間で得点という結果を残せることは、代表で出場機会を争ううえでも大きなアピールになるだろう。

 フィニッシャーであるだけでなく黒子役にもなれるのが後藤の特長だが、それは今季ここまでの戦いで随所に見られている。

 先のボルシアMG戦では78分からピッチに入ったが、相手チームに退場者を出してひとり少ない状況とはいえ、彼の投入後にフライブルクは2点を追加した。ライン間でボールを引き出す動きは自身の決定機を生むだけでなく、味方にスペースを空ける効果もあった。

 今回の代表メンバーでは、谷村海那、中野就斗、松木玖生、齋藤俊輔の4人が初招集。新たな顔ぶれも加わるなか、好調フライブルクから選ばれた鈴木と後藤は、クラブで示した強みを代表でも発揮できるか。2人のゴール前でのプレーに注目したい。

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