サッカー日本代表の森保一監督【写真:編集部】
日本サッカー協会(JFA)は9月17日、キリンチャレンジカップ2026およびキリンカップサッカー2026に臨む日本代表メンバー31人を発表した。FIFA北中米ワールドカップ(W杯)を戦った20人を中心に継続路線を取る一方、谷村海那や中野就斗、松木玖生、齋藤俊輔らを初招集。森保一監督は来年1月に行われる「アジアカップ優勝」を直近の目標に掲げ、4試合を通してチームの積み上げを進めていく考えを示した。
アジアカップ優勝へ「チームを一回解体して新しいチームを作り直すよりも」
北中米W杯を終え、日本代表が再始動する。9・10月シリーズでは31人を招集。そのうち20人がW杯メンバーとなった。谷村海那、中野就斗、松木玖生、齋藤俊輔ら初招集の選手も加わったが、基本となるのはW杯を戦ったメンバーだ。
今回の選考で森保一監督がまず重視したのは、来年1月のAFCアジアカップ サウジアラビア2027に向けたチームづくりだった。
「今回の我々の協会からいただいたミッションはアジアカップ優勝というところが、今のチームの目指すべきところかなと思います」
そのうえで、W杯からわずか約2か月というタイミングで、大幅にメンバーを入れ替える考えはなかった。
「W杯も約2か月くらい経って、そこから実力が大きく変わることはないと思いますし、我々スタッフが、チームを一回解体して新しいチームを作り直すよりも継続路線でいったほうが、よりアジアカップに向けての積み上げを、アジアカップで優勝するということの可能性が高いと、私自身は理解し、認識しています」
ただし、W杯メンバーをそのまま継続することが目的ではない。森保監督は「これまで通りだけではなく、選手間には、チームの成長においては常に競争はある」と説明。W杯で選べなかった選手や、現在、所属クラブで存在感を示している選手も加えた。
今回の31人という人数についても、4試合を戦えることを踏まえたマネジメント上の判断だったという。
今回の活動では、キリンチャレンジカップ2試合とキリンカップ2試合の計4試合が組まれている。森保監督は、限られたトレーニング時間の中でも試合で選手をローテーションしながら、戦術の確認と実戦での積み上げを進める考えを示した。
「まずは、このチームのために、日本のために自分の力を発揮してもらえるように、自分の武器を見せてもらえるように、これまで招集してきた選手はまだまだ成長できるぞということを見せてもらえるように、試合の中で見ていきたい」
そして、この4試合はアジアカップだけを見据えたものでもない。
「この4試合でアジアカップに向けて、そして、そのあとのW杯に向けて、また、未来で日本が世界一になることに向けて、今積み上げられることを、この4試合で勝利にこだわりながら、また選手個人、チームとしても積み上げていけるように、ベストを尽くしていきたいと思っています」
来年1月のアジアカップ後は大岩剛監督への指揮権移行も控えている。森保監督は大岩監督とやり取りを続けているとしつつ、今回の活動を単なる「バトンタッチ」のための準備にはしない考えを明確にした。
「次にバトンタッチするための活動ではないと思っています。そうすると、選手たちの競争のテーブルもおかしくなってしまうと思います。ずっと言い続けていますけど、過去と今と未来をかけあわせて、チーム作りをしているので」
森保監督は「今の勝利と未来に向けて」という軸を示し、「目の前の勝利のために戦っていく軸を持ちながら、その中で戦術のチャレンジと選手の起用のチャレンジをしていきたい」と語った。
W杯後最初の活動では、W杯メンバーをベースにアジアカップへ向けた積み上げを進めながら、選手間の競争も促していく。4試合を通じて、目の前の勝利とその先のチームづくりを並行して進めることになる。
(取材・文:竹中愛美)
【関連記事】
日本代表、キリンチャレンジカップ2026のキックオフ時間や放送予定は?
サッカー日本代表、9月・10月シリーズの予想スタメンとフォーメーションは? ベストメンバーを考察。北中米W杯からの変化は?
日本代表、異例の“半年間”に何を期待すればいいのか。結局は現状維持? 森保一監督の花道を見届けるだけ?【コラム】
【了】
