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ブンデスで全4試合フル出場。小杉啓太の合流でU-21日本代表のSB争いはどうなる?

text by 編集部 photo by Getty Images
フランクフルトDF小杉啓太
フランクフルトでプレーする小杉啓太【写真:Getty Images】



 アジア競技大会グループA第2節、U-21日本代表はU-23キルギス代表に7-0で大勝した。大量得点の攻撃を支えたサイドバック陣も、それぞれの持ち味を発揮。佐藤海宏、森壮一朗、梅木怜に、今後はドイツで出場を重ねる小杉啓太も加わる。タイプの異なる4人の存在は、大岩剛監督にとって心強い選択肢となりそうだ。

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推進力の佐藤海宏、中盤と連係する森壮一朗

 左サイドバックの佐藤海宏は、9月16日に行われた初戦のU-23ホンコン・チャイナ戦から積極的な上下動を見せた。左サイドを繰り返し駆け上がってクロスを送り、ボールを失えばすぐに奪い返しにいく。同試合の10分には、石橋瀬凪がクロスを送る場面でも、その背後を走り抜けて攻撃を支えていた。

 続く20日のキルギス戦でも、その推進力を発揮した。34分には佐藤のパスを受けた嶋本悠大がペナルティエリアの左奥へ進入し、中央に入ってきた右ウイングの福永裕也へつないだ。シュートは枠を外れたが、左サイドから相手守備を崩した場面だった。

 79分にはオーバーラップから左足でクロスを送り、嶋本のヘディング弾をアシスト。豊富な運動量と攻撃参加で存在感を示した。

 一方、右サイドバックを生業とする森壮一朗は、内側に入って中盤と連係するプレーが特徴だ。ホンコン・チャイナ戦では中央寄りに立つ場面が多く、5分にはバイタルエリア付近でボールに合わせようとし、31分にはパス交換からペナルティエリア内へ進入した。

 キルギス戦では80分から右サイドバックに入り、短い時間で得点に絡んだ。86分、右サイドでボールを奪って前進すると、中央へ切り込み、ペナルティエリア手前でボックス内の石井久継へパス。シュートはGKに弾かれたが、こぼれ球を嶋本が押し込んで7点目となった。

 ボール奪取からチャンスメイクまで、自ら攻撃を進める力を見せた。



抜群のバランス感覚を示す梅木怜と、ブンデス帰りの小杉啓太

 梅木怜の強みは、左右両サイドに対応し、周囲に合わせて立ち位置を変えられることだ。キルギス戦では右サイドバックで先発。80分に佐藤が退き、森が右へ入ると、梅木が左サイドバックへ回った。

 その特徴が表れたのが、36分の永野修都のゴールにつながる場面だ。梅木は相手のペナルティエリア付近で内側に位置し、タッチライン際の福永へパス。福永のクロスは一度跳ね返されたものの、こぼれ球を永野がミドルシュートで突き刺した。梅木が内側、福永が外側と位置を分けた形から、得点につながった。

 ホンコン・チャイナ戦でも、前方の選手に合わせる柔軟さを見せていた。同試合62分に投入されたドリブラーの横山夢樹は、当初、佐藤と縦の動線が重なる場面があった。75分に梅木が入ると、横山との距離や位置関係が整い、横山が仕掛けやすくなった。自ら前へ出るだけでなく、味方の持ち味を引き出すサポートもできる。

 ここに加わるのが小杉啓太だ。ユールゴーデンからアイントラハト・フランクフルトへ移籍した左サイドバックは、今季ブンデスリーガの開幕4試合すべてに先発し、フル出場を果たしている。

 データサイト『FotMob』によれば、ここまでのリーグ戦で地上戦勝率60%を下回ったのは第4節・フライブルク戦のみ。その上で90分あたり0.75回以上のチャンスメイクに絡んでおり、攻撃と守備の強度を両立させている。ドイツ1部で開幕から主力を担う選手の合流は、ポジション争いをさらに激しくするだろう。

 上下動で攻撃に厚みを加える佐藤、内側で中盤と連係する森、左右で周囲とのバランスを取る梅木。そして、ドイツで総合力を上げる小杉。それぞれに異なる強みがある。

 相手が引いて守るのか、前からプレスをかけてくるのか。前方に組む選手の持ち味をどう生かすのか。大岩監督は、相手や味方の特徴に応じてサイドバックの組み合わせを選べる。4人の競争は、チームの戦い方を広げることにもつながりそうだ。

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【了】

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