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アジア大会でタイ代表が“床寝”、宿泊トラブルに現地メディアが日本を厳しく批判「日本のブランドを大きく揺るがす」「完璧から崩壊へ」

text by 編集部 photo by Getty Images
愛知・名古屋アジア競技大会

【写真:Getty Images】



 愛知・名古屋アジア競技大会で、タイのセパタクロー代表が宿泊施設に入れず、選手がロビーの床で寝ながら長時間待機するトラブルが発生した。タイ国内ではその様子が大きく報じられており、大会運営をめぐって現地メディアから厳しい声が上がっている。

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宿泊トラブルに現地メディアが日本を厳しく批判


 タイ紙『Matichon』などによると、タイ代表は15日深夜に同国を出発し、16日午前に名古屋へ到着。大会側が用意した名古屋港のクルーズ船「コスタ・セレーナ」に宿泊する予定だったが、現地で選手やスタッフの宿泊登録が確認できず、部屋に入ることができなかった。タイ選手団の副団長は「日本側の運営を担当する業者が、セパタクロー代表の書類を宿泊システムに送らなかったことによるミス」と説明している。

 事態が解決しないまま時間が過ぎ、選手らはスーツケースなどの荷物とともにロビーで待機した。『SiamSport』は「タイ代表がひどく落胆。部屋がなく日をまたぎ、クルーズ船のロビーで待機」と報道。16日午前8時ごろに名古屋へ到着したものの、17日午前0時30分ごろになっても24人の選手とスタッフがロビーで待ち、一部の選手は床に横になって休んでいたと伝えている。同紙は男子代表監督の説明として、「タイ代表用に割り当てられていた部屋には別の選手がすでに入っていた」とも報じている。

 タイ紙『Daily News』によると、長時間の待機によって食事にも影響が出た。タイ代表の選手は「まだ宿泊施設にも入れず、食事もしていないので、インスタント麺でしのいでいる」と説明。選手らがタイから持参したインスタント麺を食べる様子も伝えられた。同紙によると、結局、宿泊をめぐる対応は深夜まで続いたという。

 その後、17日にタイ選手団長が大会主催者側と宿泊問題について協議。『Matichon』は「現在はタイ代表の宿泊に関するすべての問題が解決した」と伝え、セパタクロー代表は当初の予定通り「コスタ・セレーナ」の部屋に宿泊できることになった。選手らは船内で軽いウォーミングアップも行い、競技へ向けた準備を再開している。



 一方、今回の問題を含め、大会運営に対してタイ国内では厳しい論調も目立つ。『Khaosod』は、タイ・オリンピック委員会のタナ・チャイプラシット事務総長の発言として「今回の大会は、主催者側のシステムにかなり問題があるようだ」と紹介。タイ選手が長時間待機したほか、別の選手も迎えの車を約4時間待たされたとしている。

 タイメディア『Nation Story』は、「『完璧』から『崩壊』へ。日本は、時間に正確な交通・輸送、世界最高水準の物流、そして『おもてなし』として知られる卓越したホスピタリティなど、あらゆる面で完璧主義の国としてしばしば見なされている」と述べつつ、「しかし、アジア大会は、その日本というブランドを大きく揺るがすほどの混乱した光景とともに幕を開けた」と、大会運営に厳しい目線を向けた。

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