日本代表に初招集された谷村海那【写真:編集部】
日本代表に初招集された横浜F・マリノスのFW谷村海那が全体練習始動日の9月22日、トレーニング後、報道陣の取材に応じた。JFLからキャリアをスタートさせ、いわきFCを経て横浜F・マリノスへ加入。28歳で初めて日本代表の活動に参加した谷村は、W杯後初の国際親善試合となるウルグアイ戦など9、10月シリーズ4試合に向け、「1回呼ばれるだけで満足せずに、アジアカップだったり、呼ばれるようなプレーをしたい」と意気込みを語った。
「まだ友達はできてない」。人見知りの谷村海那、代表で広がるコミュニケーション
合宿初日は台風の影響で全体練習が中止となったが、2日目には屋外での全体練習が行われた。日本代表に初招集された谷村海那にとっても、チームメイトと初めてピッチでトレーニングする機会となった。
「友達はまだたぶん、できてないっす」
そう話した谷村だったが、熊坂光希の取材時には「仲良くなれた選手」で谷村の名前が挙がっていたと報道陣から聞かれ、「お互い人見知りなんで、目を合わせて笑ってます。喋れてないんで」と苦笑いする。
自分から積極的に輪へ入っていくタイプではないが、ピッチに立てば話は変わる。
「そんな自分から行くタイプじゃないですけど、グラウンドに立ったらって感じですね」
実際、ミニゲームでは板倉滉と会話する場面も見られた。板倉から足の速さやプレースタイルについて聞かれ、それぞれの特徴を確認したという。
「そういうコミュニケーションでうまく通じ合えたらなと思います」
代表でのトレーニングでは、刺激も受けた。ミニゲームではゴール前で相手を剥がせる感覚がある一方、「トラップだったりはやっぱりみんなうまい」と差も感じた。
「自分に求められているのは結果なんで、結果で示したいと思います」
今回の9、10月シリーズは4試合が組まれている。初招集で終わるつもりはない。デビューの機会を得られれば、「まず点を取るのがひとつと、攻守でアピールするのがひとつ」。その先まで見据えている。
「1回呼ばれるだけで満足せずに、アジアカップだったり、呼ばれるようなプレーをしたいと思います」
そのために、代表活動の中で吸収したいこともある。
「自分は周りに比べたら技術もまだまだと思うんで、そういうのをすべて吸収するのは無理ですけど、動き方だったり、周りの見方だったりを吸収して、やっていけたらなと思います」
28歳で初めて立った日本代表の舞台。その道のりは決して平坦ではなかった。
JFLからキャリアをスタートさせ、いわきFCを経て横浜F・マリノスへ加入。代表のジャージを受け取った瞬間には、「やっとここまで来れたかみたいな感じで、がんばってきて良かったと思いました」と振り返った。
そこで思い浮かんだのは、いわき時代に「腐りそうだった時期」だった。
「ダメでも腐らないっていう、そういう気持ちがあるので、1日ダメだったら次の日はできないとかないと思うんで、そういう強さはあるかなと思います」
いわきからJ1のマリノスへ移籍する際には、日本代表も目標にしていた。ただ、実際にその場所へ立つことは「全然想像してなかった」という。
それでも、いま自分が代表の活動に参加して感じたのは、到達感ではなかった。
「もっといけるんだって、もっと成長しなきゃいけないんだって思いました」
JFLから歩んできた28歳は、1年前に口にした目標を現実に変えた。その歩みについて、谷村はこう話す。
「あのときはもうJ1に行くっていうことだったんで、もうJ1に行くならそういうところを目指すしかないと思ってやってきた。それが言葉だけじゃなくて、行動にできたのが良かったなと思います」
日本代表にたどり着いた今も、谷村の視線はその先に向いている。9、10月シリーズの4試合で結果を残し、次の招集へ。28歳で初めて参加した代表活動で、谷村は早くも次の目標を見据えている。
(取材・文:竹中愛美)
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