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11日間で8試合&異例の大雨で荒れた芝…。北朝鮮戦、U-21日本代表も苦しんだ“厳しいピッチ”

text by 編集部 photo by Getty Images

横山夢樹
荒れたピッチに足を取られる場面もあったU-21日本代表FW横山夢樹【写真:Getty Images】



 U-21日本代表は26日、第20回アジア競技大会、男子サッカー準々決勝でU-23北朝鮮代表と対戦し、1-0で勝利した。北朝鮮の勢いに押される時間も長く、最後まで落ち着かない展開となった一戦。その中で目についたのが、豊田スタジアムの荒れたピッチだった。

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荒れた芝に苦しんだU-21日本代表

 試合開始直後から、ピッチの至るところで芝が剥がれ、土が露出している様子が中継映像からも確認できた。

 TBSの中継でも、出演していた元日本代表の柿谷曜一朗氏がピッチコンディションに触れる場面があった。

 ただ、芝が荒れたのはこの日突然のことではない。

 日本が3-0で勝利した23日のタイ戦でも、すでにピッチの各所で芝が剥がれていた。そして、その背景には大会期間中の過密な使用状況がある。

 豊田スタジアムでは16、20、23日のグループステージで、それぞれ1日に2試合を開催。

 26日の準々決勝も15時から1試合が行われ、日本対北朝鮮はこの日の2試合目だった。つまり、16日の大会初戦からわずか11日間で、このピッチを使用する8試合目だったことになる。

 さらに、大会開幕前には雨も続いていた。

 気象庁の豊田観測点では、9月3日から16日までの降水量を合計すると222.5ミリ。豊田の9月の平年降水量は201.8ミリで、月の半分ほどで平年の1か月分を上回る雨が降っていた。


 そうした状況で始まった大会で、数日おきに2試合ずつが開催された。天然芝にとって厳しい条件が重なっていたことは間違いない。

 なお、ピッチ状態が問題視されているのは豊田スタジアムだけではない。韓国男子代表が試合を行った瑞穂ラグビー場についても、韓国メディア『SPOTV NEWS』が芝の状態を問題視していた。今大会では、複数の会場でピッチコンディションが話題になっている。

 実際、北朝鮮戦でもボールが不規則に転がったり、選手の足元が安定しなかったりする場面が見られた。嶋本悠大がシュートを大きくふかすシーンもあり、普段とは異なるピッチへの対応も求められていた。

 一方、北朝鮮は不安定なピッチの中でも、必要以上にボールを持たず、シンプルに味方へつなぎながら前進。日本を押し込む時間を作った。

 条件は両チームにとって同じだからこそ、荒れたピッチにどう適応するかも、この試合のポイントの一つになっていた。

 もちろん、日本が試合を落ち着かせられなかった要因を、すべてピッチコンディションに求めることはできない。

 ただ、グループステージから続く厳しいピッチ状況の中で、北朝鮮の強度にも対応しなければならず、荒れた芝はこの試合でも選手たちを悩ませる一因になっていた。

 日本が次に戦う準決勝の舞台は、豊田を離れて大阪の長居陸上競技場となる。

 長居でも短期間に多くの試合が開催されているが、ここまで豊田や瑞穂のようにピッチ状態を問題視する声は大きく上がっていない。中継で柿谷曜一朗氏も「次は芝の状況は少し良くなる」と話していた。

 荒れた芝に苦しみながらもベスト4へ進んだU-21日本代表。舞台を長居へ移す準決勝では、自分たちらしい戦いを見せられるかに注目したい。

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【了】

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