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「マジで良い」と久保建英も絶賛した瀬古歩夢。パス成功率100%、ベネズエラ戦で見せた圧巻の安定感

text by 編集部 photo by Getty Images

サッカー日本代表 瀬古歩夢
2試合続けて安定したプレーを見せ、日本代表で存在感を高めているDF瀬古歩夢【写真:Getty Images】



 日本代表は28日、キリンチャレンジカップ2026でベネズエラ代表と対戦し、2-1で勝利した。4日前のウルグアイ代表戦から先発10人を入れ替えたなか、唯一続けてスターティングメンバーに名を連ねた瀬古歩夢。日本代表で存在感を高めている26歳は、3バックの中央を任され、安定したプレーで最終ラインを支えた。



久保建英「過小評価なんじゃないですかね」

 瀬古歩夢は28日のベネズエラ戦、右に渡辺剛、左に鈴木淳之介を従える3バックの中央で先発した。

 瀬古が日本代表で3バック中央に先発するのは、2025年6月10日に行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選のインドネシア代表戦以来、約1年3カ月ぶり。

 久々に中央を任されたベネズエラ戦でも、安定感のあるプレーを見せた。

 データサイト『Sofascore』によると、瀬古は68本のパスを試み、そのすべてを成功。自陣では50本中50本、敵陣でも18本中18本を味方につなぎ、ロングボールも1本中1本成功。最終ラインから左右にボールを散らしながら、後方から攻撃を組み立てた。

 守備でも印象的な場面があった。

 17分には、最終ラインの背後を狙ったスルーパスに素早く反応し、ペナルティーエリア内で冷静に対応した。

 さらに46分、ベネズエラのCKからゴール前で混戦となった場面では、ゴールライン付近でカバー。ほかにも2度のインターセプト、3度のリカバリー、1度のシュートブロックを記録した。

 派手なプレーを連発したわけではないが、3バックの中央で危険を察知しながら、最終ラインを落ち着かせた。

 そんな瀬古のパフォーマンスを、久保建英も高く評価していた。

 試合後、今回の代表シリーズにおける瀬古の存在感について問われると、「今の瀬古選手にケチつける人はサッカー分かってないんじゃないですかね。マジで、マジで良いと思いますよ、彼は」と絶賛した。

 さらに「クレバーになりましたし、無駄なミスは1個もなかったと思います」と続け、「今日はもうベテランのような風格というか」と、その落ち着きを評価。「過小評価なんじゃないですかね」とも語った。

 その安定したパフォーマンスは、この試合に限ったものではない。

 24日のウルグアイ戦では3バックの右で先発。データサイト『Sofascore』によれば、パス成功率93.1%、両チーム最多となる7度のクリアを記録した。

 84分には、ダルウィン・ヌニェスがGK早川友基をかわしてゴールへ迫った場面で、背後から素早くカバーし、失点の危機を救った。

 さらに板倉滉が交代した後には3バック中央へ移動。右でも中央でも大きくパフォーマンスを落とさず、3-1の勝利に貢献した。


クラブでも『不可欠』、際立つ高い稼働率

 所属するル・アーヴルでも、昨季はボランチで起用される機会が多かったが、今季はセンターバックが中心。

 現地での評価も高い。フランス紙『Paris-Normandie』は9月、瀬古について「好調で、日本代表で、脂の乗った年齢。それなのになぜまだル・アーヴルにいるのか?」という趣旨の記事を掲載。その中で、26歳を「Indispensable(不可欠)」と表現した。

 瀬古自身も今回の代表活動前に、今季は後方からボールをつなぐ意識が強まり、昨季以上にくさびのパスを出せていると手応えを口にしていた。

 そして、瀬古の強みとして見逃せないのが、その高い稼働率だ。今季のリーグ・アンでは第5節終了時点で5試合すべてに先発フル出場し、450分間ピッチに立ち続けている。

 プロ入り後も長期離脱につながるような大きな怪我はほとんどない。昨季1月末には肋骨を痛めたが、約20分間プレーを続けてフル出場し、ディガール監督から「人間離れしている」と評されていた。

 今回の代表活動では、冨安健洋の招集辞退に始まり、安藤智哉、板倉滉が負傷。ベネズエラ戦でも渡辺剛と鈴木淳之介にアクシデントがあり、最終ラインでは負傷者が相次いでいる。

 そんな状況だからこそ、大きな離脱が少なく、継続して試合に出続けられる瀬古のタフさも、日本代表における大きな価値になりつつある。

 これまでの代表活動では、失点に絡んだ場面を厳しく批判されることもあった。それでも、そうした外からの評価に左右されることなく、フランスで着実に経験を積み重ねてきた。

 まだ4連戦の途中ではあるが、このシリーズは、瀬古歩夢が日本代表での評価を大きく高め、その立ち位置を確かなものにした一つのターニングポイントとして、後に記憶されるものになるかもしれない。

 ウルグアイ戦に続き、ベネズエラ戦でも見せた安定したパフォーマンスは、少なくともそんな期待を抱かせるに十分なものだった。

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【了】

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