なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は29日、アジア競技大会・準決勝で韓国女子代表と対戦し、2-0の勝利を収めた。左サイドで躍動しているFW桑原藍とこれまでの5試合で7ゴールを記録したFW神谷千菜は海外組との融合で試すべきなのではないか。
桑原藍と神谷千菜は“1次テスト”を通過!?
初招集の神谷が大暴れだ。
初戦のタイ戦でデビューを果たし、初ゴールを決めると、5試合連続の先発出場で7ゴールをマーク。
デビューから5戦連発は、なでしこジャパン初の快挙だ。
準々決勝までの4試合では、相手も格下で、なでしこジャパンが圧倒していたが、アジアカップのメンバーも含まれていた今回の韓国代表相手に、2ゴールを決めることができたのは、神谷の実力が証明されたと言ってもいいだろう。
前半は苦戦していた神谷だったが、54分に先制ゴールを挙げる。
上野真実からのクロスボールに反応し、怖さを恐れずに飛び込むと、ヘディングシュートで得点を奪った。
神谷のポジショニングの良さ、抜け出し、ヘディングシュートの巧さと、持ち味が最大限に発揮されたシーンだった。
なでしこジャパンの主力組では、田中美南がセンターフォワードに君臨しているが、神谷は現在のなでしこジャパンには、いないタイプのFWであり、来年のFIFA女子ワールドカップ前にもう一度試したいところだ。
また、本来はFWの桑原は、今大会は主に左サイドバックで起用されている。
ここまで4試合に出場している桑原は、2アシストをマーク。
タイ戦では、正確なクロスから宝田沙織のゴールをアシストしており、特徴が活かされたシーンだった。
韓国戦では、守備に追われる時間も多かったが、167cmの長身とリーチの長さを活かしたディフェンスは魅力的。
中嶋淑乃との連係でクロスボールからチャンスを創出するなど、存在感を発揮した。
現在の主力組のなでしこジャパンで考えると、左SBは北川ひかるが務めているが、その後釜という意味でも22歳と若い桑原を今から“融合”させてもいいだろう。
また、本来なら右サイドの藤野あおば、トップ下でもプレーする浜野まいか、千葉玲海菜などを左サイドに置いており、右に比べて、左の選手が定まっていない。
まだA代表に呼ばれていない板村真央は左サイドとして期待できるが、U-20日本女子代表から離脱後、リヴァプールで復帰できておらず、遠藤純も再びの大怪我。
来年のW杯までは、時間がないが、11月と12月のブラジル戦で左サイドの強化とポジション争いの活性化という意味で、板村を含めて、桑原を招集するべきだ。
5試合7ゴールと申し分ない活躍をしている神谷と、手薄な左サイド問題を解決しそうな桑原は、アジア競技大会での“1次テスト”を通過したと言える。
この2人を11月と12月のブラジル戦で試してほしい。
