日本代表は1日、キリンカップサッカー2026でエクアドル代表と対戦する。森保ジャパンはどのようなメンバーで臨むべきか。スタメン案を紹介する。[1/2ページ]
テーマは「融合」
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)後にスタートした第3次森保ジャパンは、ここまで新戦力を積極的に起用してきた。堅守を誇るエクアドル代表との一戦でテーマになるのは「融合」だ。
ベネズエラ代表戦では、ウルグアイ代表戦からスターティングメンバーを大幅に変更し、代表経験の浅い選手を積極的に起用した。しかし、エクアドル戦でも同じように新戦力だけを並べる必要はない。
北中米W杯を経験した主力と、この9月・10月シリーズでチャンスを与えられている新戦力を同じピッチに立たせる。2030年W杯を目指すチームを作るのであれば、次に見たいのはそこだ。
システムは「3-4-2-1」を想定する。
GKには小久保玲央ブライアンを推したい。ベネズエラ戦では先発して前半45分間プレーし、無失点。後半から鈴木彩艶にポジションを譲った。
鈴木が日本代表の守護神として高い評価を確立している一方で、4年後を考えればGKにも競争は必要になる。パリ五輪でゴールマウスを守った小久保がA代表でも継続して結果を残せるのか。もう一度スタートから見てみたい。
3バックは右から瀬古歩夢、板倉滉、伊藤洋輝とする。ここに関しては、選択肢が非常に限られているのが事実だ。
安藤智哉、渡辺剛はすでにチームを離脱。さらにベネズエラ戦では鈴木淳之介も負傷するアクシデントに見舞われた。サンフレッチェ広島の荒木隼人が追加招集されたが、いきなりの先発起用は現実的ではなく、人材が不足している。
板倉はウルグアイ戦で左足首を痛めて以降、別メニュー調整が続いていたが、29日に全体練習へ復帰している。状態を慎重に見極める必要はあるものの、出場可能なのであれば中央で起用したい。
左には伊藤。そして右には瀬古を置く。
瀬古はウルグアイ戦、ベネズエラ戦ともに先発しており、タイトな日程を考えれば本来は休ませたい。しかし、DF陣に負傷者が相次いでいる現状では、無理をしてもらうしかないだろう。
右ウイングバックは伊東純也、左ウイングバックには中村敬斗を推す。ともにベネズエラ戦では途中出場だった。
伊東は同試合で上田綺世の同点ゴールをアシスト。ウルグアイ戦でもアシストを記録しており、第3次森保ジャパンでも右サイドから違いを生み出している。
反対側には中村だ。左サイドからゴールへ向かうプレーは日本代表でも大きな武器になっている。伊東が右から縦へ突破し、中村が逆サイドからゴール前へ入ってくる。北中米W杯でも戦った2人を両翼に置くことで、前線の新戦力をサポートしたい。
前線には塩貝健人や谷村海那を…
ボランチには鎌田大地と田中聡を並べる。ここにも「融合」という今回のテーマが表れている。
鎌田は北中米W杯を経験し、長く日本代表の中盤を支えてきた選手だ。一方の田中は、これから代表でのポジションを確立していかなければならない。
田中の強みは、球際で戦えることだ。南米予選を勝ち抜いたエクアドルを相手に、中盤で簡単に主導権を握れるとは考えにくい。相手と激しくぶつかりながらボールを回収し、それを鎌田につなぐ。役割を分担できれば、面白い組み合わせになるのではないか。
そして、2シャドーには久保建英と塩貝健人を置く。
久保はベネズエラ戦で後半から出場。攻撃のテンポを変え、逆転勝利に貢献した。すでに日本代表の攻撃を牽引する立場にある久保には、今回も新戦力を引っ張る役割を期待したい。
その隣で見たいのが塩貝だ。ウルグアイ戦では途中出場から代表初ゴールを決めた。個人で結果を残した次に問われるのは、主力選手の中に入り、長い時間プレーした際にどのようなプレーができるかだろう。
久保がボールを持てば相手の守備はそこへ引きつけられる。その周囲に生まれるスペースへ塩貝が飛び込めれば、持ち味を発揮できる。新戦力だけで構成されたチームの中で活躍するのと、主力の中に入って機能するのとでは意味が違う。
久保と塩貝の組み合わせは、まさに今回試してみたい「融合」を象徴するものになる。
そして最前線には谷村海那を抜擢したい。
今回が日本代表初招集。ベネズエラ戦で80分からピッチに立ち、A代表デビューを果たした。
しかし、わずかな出場時間だけで判断することはできない。だからこそ、エクアドル戦ではスタートからチャンスを与えたい。
谷村の周囲には久保、塩貝、伊東、中村がいる。新戦力だけで攻撃を構築するのではなく、日本代表で実績を残してきた選手たちのサポートを受けながら、自身の特徴を出せる環境を作る。
そこで何ができるかを見ることが、今後の代表定着の可能性を判断する材料になるだろう。
北中米W杯後の日本代表は、新しい選手を数多く招集している。ただし、新戦力を発掘するだけではチームは完成しない。次に必要なのは、彼らを既存戦力の中へ組み込み、誰と誰を組み合わせれば最大限の力を発揮できるのかを探ることだ。


