サッカー日本代表は5日、キリンカップサッカー2026決勝でニュージーランド代表と対戦する。FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)後、新たなスタートを切った森保ジャパンは、この一戦にどのようなメンバーで臨むべきなのだろうか。[1/2ページ]
新戦力と既存戦力の融合を見たい
テーマは、引き続き「新戦力と既存戦力の融合」だ。
9月から続く今回の代表活動では、これまでA代表で出場機会の少なかった選手が数多く起用されている。
ただ、新戦力だけでチームを構成することが2030年のW杯への強化につながるとは限らない。
久保建英や鎌田大地、伊東純也といった既存の主力と組ませたとき、新しい選手がどのような力を発揮するのか。逆に、新戦力が加わることで既存戦力の新たな一面を引き出すことができるのか。
ニュージーランド戦でも、その可能性を探りたい。
システムは「3-4-2-1」を想定する。
瀬古歩夢は変える必要がない
GKには小久保玲央ブライアンを推す。
鈴木彩艶という絶対的な存在がいるポジションだからこそ、2番手以降の競争は重要になる。
小久保はパリ五輪で日本のゴールマウスを守った実績がある。世代別代表での評価をA代表での立場へとつなげるためには、継続して国際試合を経験する必要があるだろう。決勝という勝利が求められる舞台でゴールマウスを任せることにも意味がある。
3バックは右から瀬古歩夢、荒木隼人、鈴木淳之介とする。
まず瀬古については、4試合連続の先発で構わない。連戦による疲労は当然考慮しなければならないが、今回の代表活動では安定したパフォーマンスを続けている。調子のいい選手を無理に入れ替える必要はない。
これまで日本代表では最終ラインのバックアップという立場から抜け出せなかった。しかし、出場機会を与えられた今回の活動で評価を高めることができれば、今後の序列は変わる。
4試合連続で先発させること自体が、「結果を残せば次のチャンスにつながる」という新戦力へのメッセージにもなるだろう。
中央には荒木を置く。
日本代表では出場機会が限られてきた選手だが、対人守備や空中戦の強さを持っている。ニュージーランドは高さとフィジカルを前面に出せる相手だけに、荒木の特徴を確認するには適した一戦でもある。
板倉滉や伊藤洋輝といった既存戦力ではなく荒木を3バックの中央に置き、最終ラインを統率できるのかを見てみたい。
左には鈴木を起用する。単純な守備力だけではなく、左からボールを運び、前線へパスを差し込めるか。北中米W杯を経験した若いDFを、2030年へ向けてさらに成長させたい。
右ウイングバックには松木玖生を置く。
本職ではない。それでも、今回の代表活動ではこのポジションで起用されており、今後のオプションとして可能性を探る価値はある。
松木は中央でプレーする能力を持っているからこそ、単純にタッチライン際を上下動するだけではない。
久保が右のシャドーから外へ流れたときには内側へ入り、逆に久保が中央にいれば外側から前へ出る。右サイドでポジションを入れ替えながら攻撃できれば、日本の新しい形になる。
そして左WBには伊東を推したい。ここは今回、特に長い時間見てみたいポジションだ。
2ボランチは新しい2人で
伊東といえば右サイドのイメージが強い。しかし、左からプレーすることで、これまでとは違った攻撃の選択肢が生まれる。
縦へ突破してクロスを上げるだけではなく、右足で内側へ入りながらシュートやラストパスを狙うこともできる。試合終盤の数十分だけでは、この起用が本当に機能するのかを判断するのは難しい。
2030年までの4年間を考えれば、伊東の左WBが緊急時だけのオプションなのか、それとも最初から使える武器なのか。一度、まとまった時間で試しておく価値がある。
ボランチには佐野航大と田中聡を並べる。ともに今回の活動で今後につながる可能性を見せている選手だ。
日本代表の中盤には鎌田や田中碧、佐野海舟らがいる。だからこそ、新しい選手には彼らとは違う特徴を示すことが求められる。
佐野にはボールを引き出しながら攻撃を前進させる役割を期待したい。一方の田中には、球際で強度を出しながら中盤のバランスを整えてもらう。この2人が並んでも試合をコントロールできるのであれば、中盤の選択肢は大きく広がる。
2シャドーは久保と鎌田だ。ここにはあえて既存戦力を並べる。
新戦力を試すのであれば、周囲まで経験の浅い選手で固める必要はない。むしろ、日本代表で多くの試合を経験してきた久保と鎌田の間に新しい選手を組み込み、その能力を引き出せるかを見ることに意味がある。
久保がボールを持って相手を引きつけ、鎌田がスペースを見つける。この2人が近い距離でプレーすれば、最前線の選手に質の高いボールを届けられる。
そしてCFには後藤啓介を抜擢したい。
191cmのサイズを誇るストライカーは、2030年を見据えて育てたい選手の一人だ。ただし、若いから使うのではない。
久保と鎌田という日本屈指のチャンスメイカーと同時にプレーさせたとき、後藤が何をできるのかを見たい。
相手センターバックを背負ってボールを収める。クロスに飛び込む。そして、久保や鎌田が前を向いた瞬間には最終ラインの背後を狙う。
新戦力だけで構成された前線ではなく、代表の主力選手からボールを供給される環境で結果を残せるか。それこそが、後藤が日本代表で生き残っていくためのテストになる。



