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「実は今夜が最後」森保一監督、日本代表で“国内ラストマッチ”。初陣から約8年、悲願のアジアカップへ

text by 編集部 photo by Getty Images

サッカー日本代表 森保一監督
国内ラストマッチを迎えるサッカー日本代表 森保一監督【写真:Getty Images】



 日本代表は5日、キリンカップサッカー2026決勝でニュージーランド代表と対戦する。9月から続いてきた国内での代表シリーズを締めくくる一戦。来年1月のAFCアジアカップを最後に退任することが決まっている森保一監督にとっては、日本国内で指揮を執る最後の試合となる。



森保ジャパン、国内最後の一戦へ

 FIFAワールドカップ2026後、初めて日本国内で行われた今回の代表シリーズ。国際マッチのカレンダー変更により、従来は9月と10月に分かれていた活動期間が統合されたことに伴い、日本代表にとっても新たな日程で臨む初めての4連戦となった。

 日本は9月24日のウルグアイ代表戦に3-1で勝利すると、28日のベネズエラ代表戦も2-1で制した。10月1日に行われたキリンカップ初戦では、エクアドル代表と90分を0-0で終えたものの、PK戦を5-4で制して決勝進出を決めた。

 決勝で対戦するのはニュージーランドだ。10月1日のパナマ代表戦では、13分にマルコ・スタメニッチのゴールで先制。その後追いつかれ、1-1のままPK戦に突入したが、5人全員が成功して5-3で勝利した。日本もエクアドル戦では5人全員がPKを成功させており、ともにPK戦を勝ち抜いて決勝へ駒を進めている。

 19時30分に国立競技場でキックオフを迎える一戦には、タイトルの行方とは別に、もう一つの意味がある。森保一監督にとって、日本国内で日本代表を率いる最後の試合になるからだ。

 森保監督がA代表の指揮官に就任したのは2018年。初陣は同年9月7日、札幌で行われるチリ代表戦となる予定だった。しかし、前日に発生した北海道胆振東部地震の影響で試合は中止。4日後の11日、大阪・パナソニックスタジアム吹田で行われたコスタリカ代表戦が、森保ジャパンの最初の一戦となった。日本は3-0で勝利し、新体制は白星でスタートしている。

 その初陣には、今回の代表メンバーから堂安律と伊東純也も出場していた。堂安は先発して85分までプレーし、その堂安との交代でピッチに入った伊東は、後半アディショナルタイムに3点目を記録。森保ジャパン最初の一戦を知る2人が、約8年後の国内ラストマッチを迎えるメンバーにも名を連ねている。

 あれから約8年。2019年のアジアカップ、2022年カタールワールドカップ、そして今年の北中米ワールドカップを経ても、森保監督は日本代表を率い続けてきた。その長期政権にも、終わりが決まっている。


 日本サッカー協会(JFA)は今年7月、森保監督が2027年1月のAFCアジアカップまで指揮を執り、大会終了後にU-21日本代表を率いる大岩剛監督が後任に就任すると発表した。

 もっとも、ニュージーランド戦が森保ジャパンそのもののラストマッチというわけではない。11月にはシンガポールへ遠征し、14日にブラジル代表、17日にパラグアイ代表と対戦する。4カ国が参加する「MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE」で、いずれもシンガポール・ナショナルスタジアムで行われる。

 同大会は、日本とシンガポールの外交関係樹立60周年を記念する取り組みの一環として開催されるもの。開催国シンガポールに加え、日本、ブラジル、パラグアイの4カ国が集まり、日本代表は11月の活動を国外で行う。その後に控えるのが、森保体制最後の大会となるアジアカップだ。

 森保監督はこれまで、2度のアジアカップを経験している。就任後初の公式大会となった2019年のUAE大会では、グループステージから6連勝で決勝まで勝ち進んだものの、最後はカタール代表に1-3で敗れて準優勝。

 2023年大会では、グループステージでイラク代表に敗れて2位通過。準々決勝でイラン代表に後半アディショナルタイムのPKで勝ち越しを許し、1-2で敗退した。

 ワールドカップでは2大会続けてノックアウトステージ進出を果たした一方、森保体制ではまだアジアカップのタイトルを手にしていない。3度目の挑戦となる2027年大会で悲願の優勝を目指す。

 アジアカップへ向かう森保ジャパンには11月はシンガポールで2試合が残されているが、日本国内でその姿を見られるのは今夜が最後となる。

 前日会見でも、国内最後の試合について質問が飛んだ。チケットは完売。満員の国立競技場で迎える一戦となるが、森保監督は「センチメンタルになることはない。いつも通り、全力で勝利を目指して戦うので、他のことを考えることはない」と語った。

 一方で、日本のサポーターの前で戦う最後の機会への思いものぞかせている。

「明日、国立が青で染まって、サッカーをピッチとスタンドと一体になって、みんなで国歌を歌い、日本人の心を感じて、満員のスタンドの皆さんと、多くの方々が一つになって挑む幸せを感じて、試合に挑みたいと思っています」

 国内ラストマッチ。その舞台となる満員の国立で、森保監督は最後に一つのタイトルをつかみ、アジアカップ制覇に向けた良いスタートを切れるか。

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