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三笘薫がいぬ間に…ブライトン「7戦23得点」。左サイドのライバルとの共存は可能か

text by 編集部 photo by Getty Images
ブライトンの三笘薫
ブライトンの三笘薫【写真:Getty Images】



 三笘薫を欠くブライトンが、驚異的な得点力を見せている。18日のクリスタル・パレス戦では5-0の圧勝。リーグ開幕7試合で23得点を記録した。好調な攻撃陣を支えるひとりが、三笘に代わって左ウイングを務めるマキシム・デ・カイペルだ。両者のプレーデータから、日本代表MFの復帰後に待ち受ける競争を考える。

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「突破」の三笘、「供給」のデ・カイペル

 三笘薫の不在を感じさせない快進撃が続いている。

 ブライトンは10月18日、プレミアリーグ第7節でクリスタル・パレスに5-0で勝利した。開始10分までに3得点を奪う猛攻を見せ、リーグ戦4連勝。開幕7試合で23得点、5失点と好調だ。

 プレミアリーグ公式サイトによれば、開幕7試合でブライトンを上回る得点を記録したのは過去に3チームしかない。しかも、ここまで11人もの選手がゴールを挙げている。

 その好調なチームで、今季まだ一度も出場していないのが三笘だ。

 そんななか、左ウイングで存在感を高めたのがデ・カイペルである。昨季は左サイドバックなどでプレーしたベルギー代表は、今季はより前方の位置で起用されている。

 両者の違いは数字にも表れる。FotMobのプレミアリーグ成績を用い、三笘の2025/26シーズン(25試合1721分)と、デ・カイペルの2026/27シーズン(7試合583分)を90分当たりで比較した。

 ドリブル成功数は三笘が1.46回、デ・カイペルが0.46回。成功率はそれぞれ44.4%、42.9%で、突破の回数には大きな差がある。

 一方、シュートにつながるパスを示すチャンスメイク数は1.57回対2.32回、ビッグチャンス創出数は0.21回対0.62回とデ・カイペルが上回る。クロス成功数も三笘の0.42回に対し、デ・カイペルは1.70回だった。

 ただし、アシスト期待値(xA)は三笘が0.15、デ・カイペルが0.13。チャンスを供給する回数が多いからといって、その質まで一方的に優れているとは言えない。シーズンと出場時間の違いにも注意が必要だ。



三笘にしかない武器を、どう生かすのか

 デ・カイペルの台頭は、三笘の価値が下がったことを意味しない。むしろブライトンに、異なる攻撃手段が生まれたと考えるべきだろう。

 周囲とのパス交換やクロスで好機をつくるデ・カイペルに対し、三笘は相手との1対1から局面を動かせる。パスコースを閉ざされた試合ほど、ドリブル突破の価値は増すはずだ。

 そもそも両者は必ずしも同じポジションを争う関係ではない。2025/26シーズンには共存した試合もあり、デ・カイペルを左サイドバック、三笘をその前に配置する方法もある。現在の攻撃の連係や守備バランスを保てるかは別の問題だが、昨季を振り返ると良いコンビネーションも見せていた。

 特にリーグ戦2度のマンチェスター・シティ戦では両者スタメンから、第3節の三笘はアシスト、第21節にはゴールを決めた。守備の強度も高い三笘が前にいることで、デ・カイペルが良い状況でボールを受けられる場面もあった。同選手が供給に強みがあるなら、両者は引き続き補完しあえる存在のはずだ。

 ファビアン・ヒュルツェラー監督は16日の会見で、三笘が11月の代表ウィークまでに戻ることを願いながらも、回復にはもう少し辛抱が必要だと説明した。

 三笘不在でも7試合23得点。だからこそ復帰後は、従来の役割に戻るだけでなく、好調な攻撃に何を加えられるかが問われる。突破力と供給力をどう組み合わせるか。ブライトンの左サイドには、ぜいたくな選択肢が生まれつつある。

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