
U-17日本女子代表(リトルなでしこ)の大下紗也奈【写真:Getty Images】
FIFA U-17女子ワールドカップ(W杯)モロッコ2026で、U-17日本女子代表(リトルなでしこ)は3戦全勝、9得点無失点でグループステージを首位突破した。3試合すべてに先発出場したDF大下紗也奈は、堅守を支えながらもビルドアップの課題を実感している。日本時間10月30日未明のノックアウトステージ・ケニア戦を前に、オンライン取材でここまでの戦いを振り返った。
3試合連続無失点も「パスの質」に課題。大下紗也奈が感じた世界の強度
3戦全勝、9得点無失点。2014年大会以来の世界一を目指すU-17日本女子代表(リトルなでしこ)が、ノックアウトステージへと駒を進めた。
その最終ラインを支える一人が、柳ヶ浦高校2年のDF大下紗也奈だ。今年1月には全国高校女子サッカー選手権で同校の初優勝に貢献。高校日本一を経験したセンターバックが、今度は世界の頂点を目指している。
スピードを活かした背後のカバーリングや粘り強い守備を持ち味とする大下は、今大会のグループステージ全3試合に先発出場。しかし、無失点という結果にも満足していない。
「3試合を通して無失点で終われたことは良かったんですけど、やっぱりビルドアップのところでパスの質だったり、自分たちのミスでゴール前に危ないシーンを作ってしまったので、もっとアイデアを持ったビルドアップを自分の中で考えてできたらいいなと思います」
普段は異なるチームでプレーする選手たちが集まる代表チーム。パスをつなぐ際には、細かな意思疎通も欠かせない。
「普段やっているサッカーが違うからこそ、パスのスピードだったり、受け手が次に運びやすいボールだったりを要求しています」
一方、守備では相手にドリブルで進入された際、最初の選手が対応し、突破されてもカバーできるように意識しているという。
グループステージでザンビア、フランス、ベネズエラと異なる大陸の代表チームと対戦したことで、国際舞台ならではの発見もあった。
「どの試合も強度は感じたんですけど、ベネズエラとやったときはスピード感だったり、手の使い方っていう、日本では感じられないものを感じました」
特にベネズエラ戦では、相手のカウンターやサイドの速い選手への対応が求められた。大下自身も、ドリブルでゴール前に進入されないように相手の攻撃を遅らせるカバーリングができたと手応えを語る。
ラウンド16では、グループステージ初戦のザンビアに続き、アフリカ勢のケニアと対戦する。
「難しさもあるんですけど、経験できた分、準備できるものもあるし、以前できなかったことをできるように取り組みます」
高校日本一を経験し、今度は世界の頂点を目指す大下。グループステージで得た経験を次の戦いにどう活かすか。ノックアウトステージでは、センターバックとしてのさらなる進化が期待される。
(取材・文:竹中愛美)
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