
サッカー日本代表の森保一監督【写真:編集部】
日本サッカー協会(JFA)は11月4日、シンガポールで行われる国際親善試合のブラジル代表、パラグアイ代表と対戦する日本代表メンバー28人を発表した。福田師王が初招集されたほか、長期離脱から復帰した南野拓実や町田浩樹らが名を連ねた。森保一監督は今回の選考を「今のベスト」と説明。U-21日本代表との連携も踏まえたメンバー編成の意図を明かした。
「どちらが選手の経験値が上がるか」森保監督が重視したこと
日本代表は11月のシンガポール遠征で、ブラジル代表、パラグアイ代表との2試合に臨む。今回のメンバーには初招集の福田師王に加え、大怪我による長期離脱を経て代表に戻ってきた南野拓実、町田浩樹らが選ばれた。
森保一監督は、今回のメンバー選考で重視した点について、次のように説明した。
「初招集の選手がいて、また大怪我を負って長期離脱をしていた中で戦列に復帰して、自チームでしっかりパフォーマンスをしながら、また代表に戻ってきてくれた選手も含めて、今のベストということで考えています」
その「今のベスト」を考える上で、重要な要素となったのが、A代表と大岩剛監督が率いるU-21日本代表との連携だった。
「私が2チーム監督をやっているわけではないんですが、1チーム・2カテゴリーという、これまでやってきたA代表と大岩ジャパン、U-20のオリンピックチームと、同選手にうまく経験してもらいながら、両チームとも勝利を目指す、そして、未来の強化につなげていくということを今回の活動は考えました」
9月、10月の代表活動ではオリンピック世代の選手も招集されていたが、今回は継続して選ばれなかった選手もいる。その背景には、U-21日本代表がスペインやエジプトと対戦することも関係していた。
「A代表で経験してもらう、それがベストだと思ったときにはこちらに来てもらう。今回、U-21の代表もスペインやエジプトという世界的強豪と対戦できるので、どちらが選手の経験値が上がって、レベルアップにつながるかというところを考えながら、A代表のベストということで招集をさせていただきました」
また、前日に発表されたAFCアジアカップ サウジアラビア2027の延期が選考に影響したのかという質問には、「アジアカップの延期で、何か変わったというところはございません」と明言した。
若手をより多く招集する選択肢についても問われたが、森保監督はA代表とU-21日本代表の双方が世界的な強豪と対戦できることを改めて強調した。
「アジアカップがということではなくて、若手をたくさん経験させるという、その経験の場としてはもちろん、1つの選択肢であると思います」
その一方で、今回招集した選手たちについても「次のワールドカップに向けても、今回招集した選手たちは十分まだチャンスがある」と評価。次の体制を率いる大岩監督にも今回の活動を見てもらい、今後のチームづくりにつなげてほしいという考えを示した。
目の前のブラジル戦、パラグアイ戦で勝利を目指すと同時に、若手の成長や次のワールドカップを見据える。森保監督は、A代表だけにとどまらない視点から、今回の28人を選んだ。
(取材・文:竹中愛美)
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