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「失われた7試合にならなくてよかった」アジアカップ延期に森保一監督が言及。日本代表の未来へ語った思い

text by 竹中愛美 photo by Editor

サッカー日本代表 森保一監督

サッカー日本代表の森保一監督【写真:編集部】



 日本サッカー協会(JFA)は11月4日、シンガポールで行われる国際親善試合に臨む日本代表メンバー28人を発表した。前日にはAFCアジアカップ サウジアラビア2027の延期が決定し、森保一監督の退任時期も不透明となった。11月の遠征が最後の指揮となる可能性も浮上する中、森保監督は大会延期への受け止めと、自身の任期を超えて日本代表の未来を見据える考えを語った。



「過去と今と未来の時間軸の中で」森保監督が語った思い

 アジアサッカー連盟(AFC)は11月3日、2027年1月に開催予定だったAFCアジアカップ サウジアラビア2027の延期を発表した。

 当初、森保一監督は同大会を最後に退任し、2027年3月から大岩剛監督に引き継ぐ予定だった。しかし、大会延期によって交代時期は不透明となっている。

 4日の日本代表メンバー発表会見で、山本昌邦技術委員長は森保監督の契約について「現時点で何か申し上げられることはないというのが現状」と述べるにとどめた。

 また、アジアカップの壮行試合として12月30日に予定されていた国際親善試合も、開催の見通しが立っていない。このまま試合が実施されなければ、11月17日のパラグアイ戦が森保監督にとって最後の指揮となる可能性もある。

 そうした中、森保監督はアジアカップ延期への率直な思いを問われた。

「アジアカップの開催の有無に関しては、私自身はあればベストを尽くす、なくなればそれはそれで決定機関が決めることで、まずは目の前の活動にベストを尽くして、未来につなげていくという考えでいた」

 大会が予定通り開催されれば、アジア王者を目指して戦うつもりだったという。

「やれれば、やれたで、そこにベストを尽くしていく。プラス7試合ということで、優勝を目指して、最善の準備をして、全力で戦い抜いていくという考えを持っていました」

 一方で、延期を必ずしも強化機会の損失とは捉えていない。

「同時にアジアカップがなくなったことで、失われた7試合にならなくてよかったなということも思っています」


 その理由について、次のように続けた。

「次のワールドカップに向けて、その7試合をまたこの延期であったり、その後どうなるかも実際わからないと思いますし、そこでまた新チームに携わるスタッフが未来に向けて有効活用していくということもあり得ると思いますし、そこは目の前の現実だけ、現実を受け止めて、目の前に自分ができることにベストを尽くす」

 延期によって今後の代表活動がどう変わるかは不透明だが、森保監督は次のワールドカップに向け、新体制が強化の機会を有効活用できる可能性にも目を向けている。

 また、森保監督は自身の契約期間についても触れた。

「私が監督をやる上でアジアカップまでということで、次の2030年のワールドカップでいうと、限定的な監督としての契約期間だということは、事実であったかと思いますが、私自身は監督として、1人のサッカーの指導者、サッカーファミリーとして、契約期間の終了までベストを尽くす。

 そこはゴールという考え方もあるかもしれないですが、日本がワールドカップで優勝するために、過去の先人の方々につないできていただいたことを、今の自分が監督として携わっている中で、少しでも未来に向けて発展させる、未来につなげていく、バトンタッチしていくということを考えていた」

 さらに、結果へのこだわりを示した上で、自身の役割について次のように語った。

「日本が世界一になるためにという過去と今と未来の時間軸の中で、今できることを自分の中でやっていく、未来につなげていくということで考えていますので、自分の時間軸の中では本当に長い時間軸の中で今戦っているということをお話させていただきたいと思います」

 アジアカップの延期によって、自身の退任時期も見通せなくなった。それでも、目の前の活動に全力を尽くし、その先の日本代表へつなげていくという森保監督の姿勢は変わらない。

(取材・文:竹中愛美)

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