
今夏からユニオン・サン=ジロワーズに所属するハーフナー・ニッキ【写真:Getty Images】
11月4日、ブラジル代表戦とパラグアイ代表戦に臨む日本代表メンバー28人が発表された。福田師王が初招集された一方、顔ぶれの多くは代表経験者だった。しかし、2027年初頭に予定されていたアジアカップが約1年延期となった今、日本代表に新たな刺激をもたらす可能性を秘めた、サプライズ招集を今後に期待したい日本人選手4人を紹介する。
日本代表に新風を吹き込む? 注目したい4人の才能
日本代表に、もっとサプライズがあってもいいのではないか。
今回発表された28人のうち、初招集は福田師王ただ一人。南野拓実や町田浩樹、坂元達裕らが復帰したものの、全体としては代表経験のある選手が中心となった。
もちろん、チームの継続性は重要だ。森保一監督が2018年に就任してから、すでに9年目。これほどの長期政権となれば、戦術理解や選手同士の連係が深まり、主力の顔ぶれが固まっていくのは自然なことだろう。
しかし、2027年1月に開催予定だったAFCアジアカップが延期となり、大会までの時間が生まれた今、これまで以上に大胆なチャレンジを見てみたいという思いもある。
何よりも、驚きや期待をもたらす、ワクワクするような抜擢を見てみたいというファンもきっと多いのではないだろうか。
現時点で代表の主力と同等の実力を備えているかどうかということだけでなく、将来性、独自の武器、これまで歩んできたキャリア。さまざまな可能性に目を向ければ、まだまだ興味深い日本人選手はいる。
今季ベルギー1部リーグで9試合に出場しているハーフナー・ニッキは、まさにそうした独自の武器を持つ選手の一人だ。
オーストリアやスイスのクラブを渡り歩き、今夏からベルギーの強豪ユニオン・サン=ジロワーズに所属するハーフナーは、直近のリーグ戦で3試合連続フル出場。UEFAヨーロッパリーグでも3試合にフル出場するなど、存在感を高めている。
199cmの長身を生かした空中戦の強さは、ハーフナーならではの武器だ。31歳にして欧州の舞台でさらなる飛躍を遂げようとしている大型DFは、負傷者が相次ぐ日本代表のセンターバック陣にとって、興味深い選択肢の一つとなるのではないだろうか。
一方、若さと将来性という点で大きな期待を抱かせるのが、横浜F・マリノスに所属する16歳のMF三井寺眞だ。
もちろん、今年デビューしたばかりの16歳の選手をいきなりA代表に招集するのは大胆な決断だろう。しかし、三井寺は若さを感じさせない落ち着きと物おじしないプレーが魅力の選手だ。
将来の日本代表を担う可能性を秘めた逸材だからこそ、早い段階でトップレベルの環境を経験させるのも一つの選択肢ではないか。そんな思い切った抜擢があれば、ファンの期待も一層高まるはずだ。
また、先日のアジア競技大会で際立ったパフォーマンスを見せた20歳のDF小杉啓太を、早くもA代表に抜擢するという選択肢もある。
所属するドイツ1部のアイントラハト・フランクフルトでも、今季はここまでリーグ戦7試合に出場し、すべて先発。昨季は公式戦出場がなかったものの、今季は左サイドバックの定位置をつかみ、現地メディアからも球際の強さや豊富な運動量が評価されている。
何より、正確な左足のキックを武器とする小杉は、日本代表では数少ない、左サイドバックを本職とするレフティーだ。欧州のトップリーグでも実績を積みつつある20歳を、今のうちにA代表で試してみて欲しい。
そして、鈴木彩艶が絶対的な守護神として君臨する日本代表のGK陣にも、新たな選択肢を加えてみてもいいのではないだろうか。
その候補として推したいのが、ベルギー1部ロイヤル・アントワープに所属する23歳のGK野澤大志ブランドンだ。
2025年夏にFC東京からベルギーへ渡った野澤は、加入1年目から正GKの座をつかみ、ファン投票によるクラブ年間最優秀選手に選出された。
191cmの長身を生かしたセービングを武器に、今季もゴールマウスを守り続け、ここまでリーグ戦10試合に先発フル出場している。
そんな野澤には、アメリカ代表も関心を寄せているという。アメリカ人の父を持つ野澤について、米メディア『The Athletic』は、アメリカサッカー連盟が代表招集を検討していると報じた。実際、マウリシオ・ポチェッティーノ監督も、その可能性を探っていることを示唆している。
現時点で、野澤本人がアメリカ代表でのプレーを希望しているかは明らかになっていないが、この才能をA代表で試さないままにしておくのは惜しいだろう。
他にも、プレミアリーグのハル・シティでプレーする守田英正や、今季J1で13試合10得点を記録している鈴木章斗など、今回のメンバーから外れた選手にも魅力的なタレントは数多くいる。
決して、今回招集された28人の実力が不足していると言いたいわけではない。
それでも、アジアカップの延期によって新たな時間的猶予が生まれた今だからこそ、これまで以上に多様な才能に目を向けてほしい。新たな選手との出会いが、日本代表に思いもよらない可能性をもたらすかもしれない。
そんなワクワクするようなサプライズを、これからの日本代表に期待したい。
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